PLAMAX MF24 「みゆき」を全塗装で製作

minimumfactory

マックスファクトリーの美少女プラモminimumfactory「みゆき」を全塗装で製作します。
山下しゅんや氏デザインのミリタリーキューティー第4弾で今回は日本の自衛隊がモチーフ。
黒ビキニにシャツのみ羽織ったデザインでとてもセクシーです。
しゅんや氏の柔らかくも細すぎない肉感的なイラストも良く再現されていて

お尻が丸出しなのがとてもよい

パーツ分割もよく考えられていて肌に合わせ目も出ず水着も別パーツ。
シャツの整形色は微妙なのでここだけは塗装した方が良いでしょう。
シリーズ最軽装で一時品薄になったのもわかるとても良いキットです。

まずは仮組です

パーツ数はかなり少なく、右脚からボディまで一体で合わせ目も少ないです。
水着も別パーツなので塗装・未塗装派にも嬉しい仕様。

ジャケットとスカーフが一体成型ですが、きちんと隙間が抜けているのもすごいです。
ダボが大きく「ガッチリ位置が決まる」ので軸打ち等の加工も不要。
前髪とゴーグルが一体なので塗分けが必須です。
水着とジャケットのハメ合わせは少し悪いので、「パチ組」は厳しそうです。

ゲートと表面処理をします

ゲートは大きめですがプラがネバ柔らかいので#400番の板やすりでサクサク削れます。
ジャケット・ブーツはしわの谷にゲートがあるので甲丸やすりで形状をだします。
「甲丸やすり」は先端が細く側面にもやすり目があり「狭い場所」に特に有効です。
値段も400円~500円と手頃なのでおすすめです。

ボディ等はスライド金型で一体化してるので、パーティングラインが多数あります。
デザインナイフのカンナ掛けで形状だしをして、神ヤス#400までかけておきました。
太ももに「筋状のヒケ」があります。
肌は成型色を活かしたいのでランナーパテで埋めてから処理しました。
(ランナーをナイフで鰹節状に削り流し込み接着剤の筆ですくって盛り付け)

ボディと水着の隙間が大きいので合わせ目処理はしたいところです。
そこで「接着して処理後マスキングで塗分け」をすることにしました。
本来「色分けの分割はありがたい」のですが、精度が良くないと「逆に困ります」
このキットもハメ合いがきつく隙間も大きくできるのが難点です。

隙間は簡易瞬着パテ(瞬着+ベビーパウダー)で埋めて処理することにしました。
パテを盛り付けて、金属ヤスリから神ヤス#400番までかけて形状を整えます。

塗装をします

肌の整形色は素晴らしくパテも黒色にしか使っていないので下地色はなしとします。
素材はABS樹脂ですが未可動モデルなら割れもないですしプライマーの保護も不要です。
そのまま塗料ものるので、中性洗剤で水洗いだけして塗装に移りました。

肌色の塗装

肌シャドー色「サフレスフレッシュピンク 2:サフレスフレッシュオレンジ 1」
オレンジは発色が強いのでかなり赤味のあるクリアピンクを調色。
お尻・胸の谷間・顎の下・腹筋・へそなど、影になりそうな箇所を狙って細ぶき。
太もも前面・膝小僧・ふくらはぎなど「明るくしたい場所の周辺も」影色を吹きます。
造形の彫りがしっかりしているので、このままでも十分良い雰囲気。

肌基本色「基本フレッシュ 1:EXクリアー 3」顔料系クリアーフレッシュを調色。
低圧近距離で吹きたいので溶剤は多めで面の中心から吹き付け。
シャドー色のはみ出しを削るように発色させていきます。
発色はかなり弱いですが「成形色を活かして」フィルターをかけるイメージで。
最終的にシャドー色も含めて全体に一層塗膜を作ってテカテカの肌に仕上げました。

水着の塗分け

ボディと水着の塗分けのため、マスキングをします。
水着は別パーツなので段差がガイドになってマスキングは比較的容易です。
細切りマスキング曲線をある程度なじませ、隙間はゾルで埋めました。

水着やブーツのラインの塗装

衣類は黒地に細いオレンジのラインが入っています。
マスキングの都合上「先に細い部分」を塗装した方が楽そうです。

まずは下地として「EXホワイト」を大雑把に吹き付けておきました。

ラインオレンジ「ビビットオレンジ」をベタぶき。
重ねる回数で色味が変化するので、しっかり「赤味のある黄色」になるまで吹き付け。

ラインオレンジハイライト「ビビットオレンジ 1:EXホワイト 1」
明度の高いイエローを調色(ほぼマイルドオレンジ)。
中心付近を狙って、「オレンジ→黄色→オレンジ」と挟むように。
細い線を狙って吹くのは難しいのでオレンジで再度修正しつつグラデーションをかける。

オレンジラインの塗分け

水着は「細切りテープ」、ブーツと手袋は狭い曲面なので「ゾル」でマスク。
オレンジは黒地にはみ出しても良いのでゾルは大雑把に塗りました。

水着等黒色を塗装

水着黒基本色「EXブラック」をベタ塗り。
黒はハイライトを後から塗装するので、しっかり「黒色に発色させて」よいです。

水着ハイライト色「ニュートラルグレー2」かなり明るいグレー。
水着ブラとお尻は「頂点を明るく」狙って吹き付け。
手袋ブーツは手の甲や足の甲など広い面を狙って。
さらに脛・ふくらはぎなど光が当たりそうな箇所にハイライトを吹きました。

黒フィルター色「ブラック 1:EXクリアー 2」
ハイライトで荒めにグラデーションをかけたら、クリアーブラックで修正します。
黒の発色は抑えてるのでハイライト側に多少はみ出しても「徐々になじみ」ます。
あまり難しいことを考えず「少しずつ調整できる」のがフィルタ塗装のメリットです。

髪の塗装をします

髪基本色「EXブラック 1:パープルバイオレット 1」
やや彩度を上げた黒色で髪の部分をベタぶき。
ゴーグルは黒基本色(EXブラック)を活かしたいのでざっくりマスクしています。
髪基本色はハイライトを吹いた後にも使うので余った塗料は保存しておきます。

髪ハイライト色「ニュートラルグレー2」明るめのグレーをそのまま使用。
前髪の中心部分・後ろ髪の頭頂部と「髪の膨らんだ部分」など狙って吹きます。
「コントラストが強くまだらに見える」程度の荒めのグラデーションをかけます。

髪フィルター色「髪基本色 1:EXクリアー 4」クリアーブラックを調色。
発色を抑えて全体を吹きつつ、はみ出しを修正していきます。
最終的に全体に一層塗膜を作って色調を整えました。

アイペイント(リタッチ)をします

まずは目の下書きとしてデカールを貼ります。
アイホールを基準にパーツを色々な方向から見て位置を調整していきます。

正面から「間隔」上から俯瞰で「高さ」左右横からで「位置と角度」をチェック。
前髪パーツを仮組しながら最終的にアイホールよりやや外側(広め)に貼りました。
デカールのりと水で浮かせて「ゆっくり納得いくまで」位置調整をします。
位置が完全に決まったら「ソフターを綿棒でなじませ」密着させました。
ここで一度「クリアスプレー光沢」を吹いてデカールを保護しておきます。

アイラインのリタッチ

デカールは良くできていますが「ややあっさりした印象」です。
私は山下しゅんや氏の「くどくてぱっちりした目」が好みなのでリタッチすることに。
まずエナメル「ハルレッド+ブラック微量」で上アイラインの形状をかえます。

元の二重線にかかるぐらいまで描き足し、まつ毛表現を兼ねて厚めに。
目元線は延長して「ぱっちりした目」に。
目尻側は元のラインより下側に線を足し「タヌキ顔」を目指しました。
線はフィニッシュマスターで削りだして形を整えていきます。
極小のはみ出しや微調整は「溶剤筆でつつくように」削り込みました。
今回デカール保護のクリアが不十分だったのため、ニスの段差に塗料が染み込んでしまいました。
こうなると拭き取れないので、ナイフで優しく削り落として無理やり修正になります。
修正できたら「クリアスプレー」を吹いて保護(セーブ)しておきます。

上アイラインの修正でまつ毛がほぼ消えているので描き足します。

まつ毛の隙間は拭き取りによる修正がが難しいのでです。
「削る方向を限定」するため「1本ずつ植えるように」描いていきました。
下まつ毛も見本を見ながら描きこむと「かなり濃い顔」になります。
ここで2回目のセーブ。

二重線は完全に消えているので新しく描きこみます。
下辺に向かって上から削り込み、できるだけ細い線に。
眉毛も細くてボンヤリした印象なので、同様の手法で描き足しました。

下まつ毛を濃くしたので「反射光を描き足して」軽い印象にします。
「ハルレッド+レッド+ホワイト」で濃い目のピンクを調色。
かなり狭い箇所なので「運よく良い形」になるまで、描きこみと修正を繰り返しました。

唇の塗装は「ホワイト+レッド微量」淡いピンクを調色。
下唇だけ色をのせて「ぷっくりした唇」を表現。
上唇はモールドの影にぎりぎり色が乗る程度にとどめています。
最後に「ハルレッドを混ぜた暗いピンク」で下唇の影を足して立体感をだします。
ここで3回目のセーブ。

虹彩がやや暗い印象がするのでリペイントします。
パレットに「ブルー・レッド・ホワイト」を出して適宜混ぜながら調色。
上半分に「青味の強い紫」下半分は「反射光を兼ねてほぼ白の紫」を置いていきます。
瞳孔とハイライトは元のデカールを活かしたいのではみ出さないように。
最後に虹彩の輪郭を削り込みで出して「綺麗な丸」になるよう整えました。

元絵のチークは濃いので、パステルではなく描きこみで表現します。
「レッド+ホワイト」のピックで割とくっきり色をのせて、溶剤筆で周囲をぼかします。
溶剤筆は「吸い取り力が強い」ので塗装とぼかしを好みの色味になるまで繰り返しました。

口のモールドに「ハルレッド+ブラック微量」で墨入れをして、形状を引き立て。

4回目のセーブをしたら完成です。

水着のリタッチをします

肌をオーバーコートする前に水着の塗漏れを筆塗りでリタッチします。

エナメル「ブラック」でオレンジ側のはみ出しを修正。
黒単色でグラデーションが消えてしまうのでグレーを調色してハイライトを描きこみ。

溶剤筆で境界を「叩くようにぼかして」なじませます(ブレンディング)。
「ぼかし筆」は古くなった面相筆の先端をはさみでカットして作ります。
「コシが強く先端の整ったドライブラシ筆」として、ふき取りにも使えとても便利です。

オレンジはラッカー「ビビットオレンジ」を筆塗り。
肌色側にはみ出すと修正が難しいので「そこそこに」手を止めるのがコツです。
黒側にはみ出したら再びエナメル塗料でリタッチしておきます。
リタッチの保護のため「EXクリア」をエアーブラシ。
水着はツヤありにしたいので3回ほど回しぶきしてつやつやにしておきました。

肌パーツのオーバーコート

水着は細切りテープとゾルで大雑把にマスク。

「プレミアムセミグロスクリア+ミルキーホワイトパール微量」をエアブラシ。
「胸とお尻の頂点」には艶が残るようにわざとムラをつけて吹き付けます。
艶が消えて程よいテクスチャーが残る「柔らかな肌の質感」のおすすめのコートです。

シャツの下地塗装をします

シャツは裏地を塗装したいのでばらした状態で塗装します。
シャツシャドー色「フィールドグレー(2)」をベタ塗。
リボンのオレンジはテープでざっくりマスクして、裏地までしっかり吹き付けます。

シャツを接着します

シャドー色が吹けたら接着して合わせ目消しをします。
流し込み接着剤で固定して大きい隙間は簡易瞬着パテで埋めておきます。
甲丸金属やすりで「服のしわ」を形状だし、神ヤス#400で傷を消しました。
やすり掛けで塗装が剥げるので再度シャドー色を吹き付けておきます。

シャツの塗装をします

シャツ基本色「タン+フィールドグレー(2)微量」少し濁った明るいベージュを調色。
しわの山側を狙って吹き付け。
しわの谷側には塗料がかかりにくいので自然なグラデーションが簡単にかかります。
シャドー色の緑は強いので「ほぼベージュになるまで」しっかり吹き付けました。

自衛隊迷彩塗装をします

陸上自衛隊のシャツは「ベージュ・茶色・緑色・黒色」の4色迷彩が特徴です。
実物は落ち葉・葉っぱ・影にまぎれ惑わすために「かなり細かい柄」になっています。
しかしながら、そのまま表現すると個人的に「くどくて気持ち悪い」感じがします。
今回は模型的な見栄えを優先して「オーバースケール」で「わかりやすい」迷彩にしました。
各色の配分のバランスを取りながら一発で塗装するのはとても難しいと思います。
そこで迷彩は修正が可能なエナメル塗料を使用して、筆塗りで描き込むことにしました。

迷彩色茶色「ハルレッド+イエロー」少し彩度を上げたコゲ茶色を調色。
取説のイラストを参考に描いていきます。
迷彩のコツは「点を3つ・大きさを変えて・ランダムに繋げて」色を置くことです。
隣り合う線の向きが平行になると途端に「わざとらしく」見えるので注意。
全体の1/3程度の面積を目安に少しずつ描いていきます。
筆で塗料を置くとどうしても「丸い点の形状」になりがちです。
丸い形状は溶剤で削って多角形にすることで「ランダム感とシャープさ」を狙いました。

迷彩色緑色「オリーブグリーン+イエロー」彩度を上げたややグレー寄りの緑を調色。
茶色と同様に点をつなげるように色を置いていきます。
「茶色に一点だけ繋がるように」「となり合う模様と同型にならないように」注意。
全体の1/3程度の面積を目安に描きこみます。

迷彩色黒色「ジャーマングレー」暗いグレーを選択。
「全体の10%」を目途に「細い線」を「かなり拡散させて」色をおきます。
「緑か茶色どちらかに一点だけ」接するように様子を見ながら描きました。

一通り3色がのったら、腕のパーツは外して塗漏れをチェック。
ベースのベージュと緑色のバランスを見ながら、全体に迷彩を施します。

4色迷彩が塗れた時点では、艶がありかなり「ちぐはぐ」に見えます。
しかしながら、この後のコートで全体の艶がなじむので問題ないはずです。

ゴーグルの塗装をします

ゴーグルのレンズを塗分けるため細切りテープとゾルでマスキングします。

ゴーグル下地色「スターブライトアイアン」明るめの黒鉄色をエアブラシ。
シルバー下地からクリアーコートは「レンズの表現」の定番です。
今回はヘッドギアの黒色に対して「明るすぎて浮かないよう」暗めの下地にしました。

ゴーグル青色「クリアーブルー」をエアブラシ。
下地が暗いので青味を抑えて落ち着いたメタリックブルーになりました。

ゴーグルレンズ色「EXクリアー 4:EXブラック 1」クリアーブラックを調色。
クリアー層を作ることで、メタリック感が抑えられます。
3層ほど吹いて丸1日乾燥させたら、コンパウンド粗目・細目をかけます。
ぴかぴかにすると、レンズの表現の完成です。

部分塗装をします

ゴーグルのバンドは髪の色と同色なので沈んで見えます。

そこで「水性・ガンダムエアリアルグレー 1:艶消しブラック 3」を調色。
暗めのグレーを筆塗りして、バンドとフレームを塗り分けて材質の違いを出しました。
水性塗料は原液でも粘度が低く伸びもよいので、筆塗りには適しています。

ゴーグルとブーツの金具を塗り分けます。
エナメル「ガンメタリック+シルバー」少し明度を上げた黒鉄色を調色。
金具はかなり狭い塗分けになるので、修正が容易なエナメル塗料を使いました。
あまりコントラスト(色相差)がなくて目立ちませんが、完成度は上がると思います。

オーバーコートをします

ゴーグルのレンズだけマスキングゾルで大雑把にコート。

「プレミアムセミグロスクリア全体をコートします。
黒のグラデーションが浮かび上がり、自衛隊迷彩色の艶は統一されます。
全体的に「落ち着いた雰囲気になる」のでオーバーコートは必須だとおもいます。

組み立てたら完成です

ゼリー状瞬間接着剤で組み立てます。
ベースは「ボトルキャップ型」ですが他のシリーズに統一するためカットしました。

基本的にビキニなのでお尻がしっかり見えるのが素晴らしいです。

特におなかまわりの造形が素晴らしいです。

太ももの造形もよくグラデーション塗装がとても映えるキットです。

顔の輪郭もシャープ「しゅんや顔」がとてもかわいいと思います。

塗装ガイド(塗装レシピ)

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

基本色フレッシュ=キャラクターフレッシュ1[C] 3:キャラクターフレッシュ2[C] 1:EXホワイト[G] 5

肌基本色=基本フレッシュ 1:EXクリアー[G] 3

肌シャドー色=サフレスフレッシュピンク[G] 2:サフレスフレッシュオレンジ[G] 1

肌コート=プレミアムセミグロスクリア[G]+ミルキーホワイトパール微量

水着ラインオレンジ=ビビットオレンジ[G]

水着ラインオレンジハイライト=ビビットオレンジ[G] 1:EXホワイト[G] 1

水着基本色黒=EXブラック[G]

水着ハイライト色=ニュートラルグレー2[G]

髪基本色=EXブラック[G] 1:パープルバイオレット[G] 1

髪ハイライト色=ニュートラルグレー2[G]

髪フィルター色=髪基本色 1:EXクリアー[G] 4

シャツ基本色ベージュ=タン[C]+フィールドグレー(2)[C]微量

シャツシャドー色=フィールドグレー(2)[C]

自衛隊迷彩色茶色=ハルレッド[TE]+イエロー[TE]

自衛隊迷彩色緑色=オリーブグリーン[TE]+イエロー[TE]

自衛隊迷彩色黒色=ジャーマングレー[TE]

ゴーグルレンズ=スターブライトアイアン[G]→クリアブルー[C]→クリアブラック

ゴーグルベルト=水性ガンダム・エアリアルグレー+水性艶消しブラック

コメント

タイトルとURLをコピーしました