PLAMAX MF12 「マキナ・中島」を全塗装で製作

minimumfactory

マックスファクトリーから発売の美少女プラモデル minimum factory「マキナ・中島」を全塗装で作ります。
マクロスデルタより音楽戦術ユニット「ワルキューレ」のセクシー担当が1/20スケールプラモデルで登場。
胸元を強調したボディスーツとフリル多めのエプロンドレス風の衣装がメイド感を醸し出していて

とてもセクシーです
キットは6色成型色でパーツ分割も良く出来ていますが、成型色がかなりビビットなので好みは分かれそうです。
なにより「見どころ」であるお胸の造形が素晴らしいキットになっています。

まずは仮組です

ダボは左右形状が違うので組立間違いもなく、位置もきちっと決まります。
髪とリボンが分割されているので、「合わせ目を消す箇所が全くない」のも素晴らしいです。
インナーの造形はありますが、スカートの固定のため「両サイドが削れている」がちょっと残念。
スカートのフリルは少し歪みがあって、上手くパーツと合いません。
靴と台座の接続はダボも大きめですが、片足立ちのため体重を支えるため固定する必要がありそうです。

表面処理と軸打ちします

スライド金型が多用されているので、各所にパーティングラインがあります。
デザインナイフのカンナ掛けで消していきますが、フリルなど複雑なパーツが多く時間はかかります。

髪の毛のモールドが浅い(ゆるい)ので、デザインナイフと半丸金属ヤスリで彫り直します。
腰のフリルは縫い目を塗り分けたいので、スジボリを彫り直しました。
モールドをニードルでなぞってから「ホーリー0.15mm」で数回なぞって、スジボリを深くしていきます。
パーツのめくれが目立つので最後に流し込み接着剤で軽くなぞって、削りカスを溶かして馴染ませました。
右脚の太ももとストッキングのスキマが気になります。
ストッキング側をラップで保護し、太もも側に瞬間接着剤を盛りつけて成型し、スキマを埋めてみました。

スカートのフリルパーツはハメ合わせがかなり悪いです。
「ドライヤーで温めながら手で少しずつ曲げて」無理やり調整しました

そのままでは自立が難しいので、靴と台座を0.5mm真鍮線で軸打ち。
腰と胸部は1.0mm真鍮線を軸打ちして、組み立て後も分割できるようにしました。
ここは、負荷がかなりかかるので軸打ちは太目にするか深めにする方が良いと思います。

塗装します

パーツを超音波洗浄機に洗ったらしっかり乾燥させて塗装に入ります。
肌パーツは成型色がとても良いので、サフレスで塗装。
その他のパーツは「ピンクとブルーのストライプ」や「黒い腰フリルに紫の縫い目」など塗分け箇所があり、発色を揃えるために下地として「サーフェーサーEVOホワイト」を使用します。

肌パーツの塗装

肌シャドー色「サフレスフレッシュピンク 2:サフレスフレッシュオレンジ 1」かなりピンク色のクリアを調色。
シャドー色はあとで調整できるので「影になりそうな箇所」「肌が張って明るくなる箇所の周辺」など以下の箇所を細吹でしっかり発色させておきます。
首・指先・手首・肘の内側・胸の谷間・背筋・脚の付け根・お尻の影・膝小僧の周り・ふくらはぎ足首周り等。

肌基本色「基本フレッシュ 1:クリアーホワイト 1:クリアー 1」少し色白のクリアフレッシュを調色。
グラデーションを消さないように面の中心から少しずつシャドー色を追い込んでいきます。
二回りほど吹いて粗目のグラデーションになったら、カップに溶剤を倍以上足した「シャバシャバ」の塗料を全体に遠目からフワッと吹いて塗面を馴染ませます。

腰とインナーは白パーツですが、塗分けたい場合は忘れずに「肌色から先に」塗っておきましょう。
私は塗り忘れて肌色の調色からやり直すことになりました。

ピンク・水色のなんちゃってブラック&ホワイト塗装

ピンク色と水色はストライプ柄があるので、シャドー色を兼用します。
白地にシャドーを吹いてから、基本色を透ける様に塗る「ブラック&ホワイト」の塗装方法を試しました。
服シャドー色「ブリリアントピンク 3:スカイブルー 2」赤味を足し明度(白み)を足した紫色を調色。
両方の基本色をベースに調色することで色調が揃いやすくなる効果を狙ってみました。
膝の皿周り・足首周り・服のしわ・服の境い目等を狙って細吹きします。
はみ出しを修正するため「EXホワイト」を面の中心から吹き付け、少しずつシャドー色を追い込んできます。
「真っ白な部分」と「シャドー色紫」のメリハリがつくように粗めにグラデーションをかけました。

ピンク色の塗装

ピンク基本色「コーラルピンク 1:EXホワイト 1:EXクリアー 2」明度を上げたクリアーピンクを調色。
下地のグラデーションを消さないように、遠目からフワッと全体に塗料を乗せていきます。
全体の色味がずれないように様子を見ながら「塗料を重ねる回数」で色味を調整しました。
意外とシャドー色がしっかり見えますが、この後つや消しを吹くと明度が落ちるのでほどほどで止めておきました。

マイクのヘッド部と頭部左リボン先端もピンク色なので忘れずに塗っておきます。

水色のストライプの準備

ストッキングはピンクをベースに水色のストライプをマスキングで塗り分けます。
マスキングテープを2.5mmでカット。
膝裏の谷間を基準にイラストを見ながら、均等に貼り付けます。
関節に合わせて幅が不均衡になるので、パーツ上でデカールばさみを使って現物合わせ。
ふくらはぎ側の終点を左右の足でなるべく同じ位置になるように調整しました。

スカート内側のエプロン部分はマスキングテープを2.8mmでカット。
肩の袖口は2.5mmのテープを現物合わせで4本分をマスキングしました。

水色の塗装

水色基本色「スカイブルー 2:サフレスピンク:EXホワイト 1」赤味を足した水色を明度を上げ調色。
クリアーを倍以上足して隠ぺい力を落として、シャドーを潰さないように細吹します。
荒めのグラデーションをかけたら一度塗料を皿に戻し、EXホワイトとクリアーを更に足します。
隠ぺい力をかなり落とした水色を、少し遠目からフワッと吹き付けて塗ムラを馴染ませました。

白色の塗装

白シャドー色「EXホワイト 3:パープルヴァイオレット 1」薄いスミレ色を調色。
フリルの谷間を狙って細吹き。
腰ユニットと服のひもは下側から上方向に向かって、影をつけるイメージで吹き付けておきます。

白基本色「EXホワイト 1:クリアー 1」隠ぺい力を落とした白色を使用。
シャドーの部分を消さないように、フリルの山側には細吹き、ユニット等は上から下向きと吹き付ける方向に注意しながら少しずつ発色させました。

一通りグラデーションを掛けたら、カップに溶剤を倍程度入れて塗料を薄め全体にふわっと吹いてなじませます。

スカートの紫色を塗装

白と紫で下地を作っておいたスカートとボディスーツを塗装します。
腰のフリルの縫い目も同色で塗っておきました。
紫基本色「ブリリアントピンク 3:パープルバイオレット 1」赤味のある少し明るい紫色を調色。
シャドーを修正しながら、荒めのグラデーションを施します。
一度塗料を更に戻しクリアーで倍以上に薄めたら、遠目からフワッと吹いて全体を馴染ませます。

黒色の塗装

黒の塗分けのため腰のフリルの縫い目をマスキングゾルで大雑把に覆います。
かなり入り組んだ形状で「ゾルが剥がしにくい」ので、テープの方が良かったかもしれません。
どうせリタッチをすることになりますし・・・。

黒基本色「インナーブラック」ほとんど黒のグレーを使用。
フリルは複雑な形状なので色々な方向から吹き付けて、しっかり発色させます。

黒ハイライト色「EXホワイト+インナーブラック微量」ほほんど白色のグレーを調色。
フリルの山側、ヒールのかかと・足の甲を狙って細吹き。
あとで修正するのではみ出しは気にせず、大袈裟にグラデーションをかけます。
最後にカップに残った塗料の倍以上の溶剤を足したシャバシャバのハイライト色を、遠目から全体に吹き付けて薄く一層塗膜を作り、グラデーションをなじませました。

髪(ピンク)の塗装

キットの成型色はかなり赤っぽいピンクです。
パッケージのイラストでは「青味がかったピンクに見える」ので、好みの色に調色しました。

髪シャドー色「ブリリアントピンク 1:パープルバイオレット 1」明るめのブドウ色を調色。
髪の谷間や裏側を狙って細吹します。
後で修正するので、はみ出しはあまり気にせず発色を優先させました。

髪基本色「コーラルピンク 4:パープルバイオレット 1」彩度を落として青味を足した明るいピンク色を調色。

髪の山側と両端をよけた中心付近を狙って、細吹きします。
シャドー色が強いのである程度グラデーションを掛けたら、「髪の印象がピンクになるまで」に全体にふわっと吹き付けて薄く塗膜を作りながら、少しずつ発色させました。

アクセサリー等ピンクの塗装

赤ピンク「ブリリアントピンク 2:ハーマンレッド 1」赤味を足したショッキングピンクに調色。

頭のリボンユニットは、薄いピンクをマスキングしてシャドー色を残しつつグラデーションをかけます。
ペンダント・シュシュ・服のリボン・マイク本体はベタ塗です。

部分塗装をします

こまかなパーツは筆塗りで塗り分けます。
マイク本体の黒色はラッカー「インナーブラック」ではみ出さないように一発塗り。
腰フリルの縫い目も盛大にはみ出しているので、同色でリタッチ。
スジボリを彫り直しているので、塗分けも比較的簡単にできました。

その他は「拭き取りで修正できるエナメル塗料」を使用します。

襟もとの黒は「ジャーマングレー+ブラック」でインナーブラックの近似色を作り塗分け。
ベストのボタンも同様の黒色で塗っておきました。

アクセサリ等赤ピンクの近似色として「レッド+ホワイト微量」で調色。
胸フリルのひも・頭左リボンの三角マーク・マイクヘッドの帯・右手指輪・靴ユニットのモールドを塗り分け。

三角マークはまず「中心の三角空白」を出してから、「外側を削り込んで三角」にすると意外と簡単です。
マニキュアも見本を見ながら、同色の赤ピンクで塗り分けました。
頭右側リボンの三角マークは「ホワイト」で左側の三角と大きさ位置がずれないよう塗装。
さらに先端の金色は「ガンダムマーカー・ゴールド」を筆塗りで塗り分けておきます。
マニキュア水色は「ホワイト+ブルー微量+イエロー極微量」で調色。
まずは薄い水色を作り、少しだけ緑方向に色味(色相)を振って「ターコイズ色」を狙ってみました。

アイペイント(リタッチ)をします

まずは瞳デカールを貼り付け。
「出来るだけタレ目にしたい」ので、下アイラインを基準に「八の字」になるように貼ります。
やり過ぎると福笑いのようになるので、納得いくまで微調整します。
位置調整に綿棒を使うと「水を吸ってデカールが動かなくなる」ので爪楊枝を使用。
位置が決まったら、水を拭き取った筆でデカールの縁から少しずつ水分を吸収させパーツと密着させます。
デカールが貼れたらスプレークリアーを吹いて保護と筆塗りの下地を作っておきます。

瞳デカールはとても良く出来ていて、設定画にある線は余すところなく再現されています。
ただ1/20のスケールに落とし込んでいるので、線が細すぎて少し単調にみえます。
今回は個人的な好みで「タヌキ顔」を目指してリタッチしていきたいと思います。

まずは上アイラインを「エナメル・ハルレット+ブラック微量」で修正していきます。
目尻側(外側)はタレ目にするため下方向に伸ばし、目元側(内側)は大人っぽさを出すため水平に延長。

まぶた線(二重線)が単調なので、設定画を参考に「小さい三角形」に変更。

下アイラインの表現である下まつ毛も太く描き直して「タレ目」を強調します。

眉毛が「赤い線」なので、上からなぞって気持ち太くしておきました。
ここまで描けたらスプレークリアーを吹いてエナメル塗料を保護(セーブ)します。

目の影色が暗く感じたので「クリアレッド+クリアブルー+ホワイト」の薄いスミレ色で塗り直し。

次に口の塗装をしていきます。

口の中は「ホワイト+レッド+ハルレッド微量」濁ったピンク色で塗装。
歯のモールドがあるので、「ホワイト+上記ピンク極微量」濁った白色で塗り分けておきました。
まぶた線が濃いこげ茶色でくどく感じるので「ホワイト+ハルレッド」の薄い茶色で塗り直し。
まぶた線はクリアーで保護してあるので、溶剤での修正も容易です。

ここまできたらスプレークリアーで2度目のセーブをしておきます。

口の輪郭の塗装は「ハルレッド+レッド」少し濁った赤色で、外側にはみ出すように描き込み。
はみ出しはエナメル溶剤を付けたフィニッシュマスターで拭き取って修正します。

口まわりが単調に感じたのでリップを「ホワイト+レッド」の薄いピンクで塗り分け。
たらこ唇にならないように上唇の内側と下唇中央に、控えめに塗ります。

チーク(頬紅)は原画でも結構濃い目なので、エナメル塗料で塗ってみました。
薄いピンクを置いて「塗装面でシャバシャバに」にじませて筆目に注意しながらしっかり発色させます。

この後つや消しでオーバーコートをするので、ここでの塗膜の保護(セーブ)はしていません。

デカール貼り

腰のユニットとニーソックスのデカールを貼ります。
とくに腰ユニットは凹みの底にデカールを貼る必要があるのでかなり難しいです。
綿棒では底面の逆エッジに届かないので、フィニッシュマスターを使い少しずつ水を押し出しました。
専用工具である「デカールスクイージ」があれば楽になるかもしれません。

オーバーコートでつやの調整をします

肌パーツのオーバーコート

まずは瞳と眉毛と口をパレットに出したマスキングゾルを爪楊枝を使って描くように覆っておきます。
「GXつや消しスーパースムースクリア+パール・ミルキーホワイト半さじ」を溶剤で薄めに希釈。
全体に遠目からふわっと吹くと、ほどよく艶が消えて「色白の肌」になります。

腰ユニット等のオーバーコート

硬めの質感を表現したいパーツは「EXクリアー」を吹いて、つや有りにしました。
頭部リボン・マイク・ネックレス・腰ユニット・足首ユニット・靴に少し濡れるまでしっかりクリアーを吹きます。
靴は「エナメル性ヒール」をイメージしてつやつやにしました。

服のオーバーコート

服などの柔らかいパーツは「GXつや消しスーパースムースクリア 1:EXクリアー 1」の半ツヤを使用。
吹き付ける前に「スカートとフリル」を接着しておきます。
このパーツはかなり合いが悪いです。
中心を先に接着してから、両端を瞬着と流し込み接着剤で「パーツを曲げながら」無理やり接着します。
当然流し込み接着剤がはみ出した部分は塗料が落ちるので、筆塗りでリタッチ。
その後つや消しを拭けば、「修正あとが目立たなくなる」を狙った工程です。

組み立てたら完成です

組立はゼリー状の瞬間接着剤を使用しました。
スカートは胴体と腰のハサミ込みだけで保持させるので、軸打ちは深めにした方が良さそうです。
私は結局ネオジウム磁石(2mm×1.0t)に作り直してしまいました。
マキナさんはかなりガードが堅い衣装なので、ここは頑張りました。
折角自分でプラモデルを作るのですから「遊びを入れる」のも大事だと思います。

カラーガイド(塗装レシピ)

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[TE]タミヤ・エナメルで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

基本フレッシュ=キャラクターフレッシュ1[C] 3:キャラクターフレッシュ2[C] 1:EXホワイト[G] 5
肌基本色=基本フレッシュ 1:クリアーホワイト[G] 1:EXクリアー[G] 1
肌シャドー色=サフレスフレッシュピンク[G] 2:サフレスフレッシュオレンジ[G] 1
服シャドー色=ブリリアントピンク[G] 3:スカイブルー[C] 2
服ピンク基本色=コーラルピンク[G] 1:EXホワイト[G] 1:EXクリアー[G] 2
服水色基本色=スカイブルー[C] 2:サフレスピンク[G] 1:EXホワイト[G] 1:EXクリアー[G] 5
白基本色=EXホワイト[G]
白シャドー色=EXホワイト[G] 3:パープルヴァイオレット[G] 1
スカート紫基本色=ブリリアントピンク[G] 3:パープルバイオレット[G] 1
黒基本色=FAGカラー・インナーブラック[G]
黒ハイライト色=EXホワイト[G]+インナーブラック[G]微量
アクセサリ等赤ピンク色=ブリリアントピンク[G] 2:GXハーマンレッド[C] 1
黒基本色=ジャーマングレー[TE]+ブラック[TE]
アクセサリ等赤ピンク糸=レッド[TE]+ホワイト[TE]
アクセサリ金色=ガンダムマーカー・ゴールド
アイライン=ハルレッド[TE]+ブラック[TE]
瞳(虹彩)=クリアレッド[TE]+クリアブルー[TE]+ホワイト[TE]
口(内側)=ホワイト[TE]+ハルレッド[TE]
マニキュア水色=ホワイト[TE]+ブルー[TE]+イエロー[TE]

オーバーコートはEXクリアー[G]・GXつや消しスーパースムースクリア[G]・パール・ミルキーホワイト[雲母堂]

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