ハセガワ・1/20ダーティペアで改造の練習をしてみる

キャラクタモデル

ハセガワ・1/20「ダーティペア」 ケイ&ユリを全塗装で製作します。
80年代アニメキャラがプラモデルで登場。
「まさに、おっさんホイホイ」
元ネタは当時めずらしいセクシーな衣装の可愛い女の子が活躍する「スペースドタバタドラマ」です。
主役二人がセットでかつ、オマケで「ラブリーエンゼル号」も付属します。
発売が発表された際は「1/20スケール」ファンとしてとても楽しみにしていましたが・・・
パッケージの見本が「なんか、アニメとイメージが違う」ので買わずに放置していました。
ところが最近のプラモデル高騰に反して、このキットは値引き率が凄まじい・・・

「1/20スケールの美少女プラモデルが2体セットでこのお値段」ならと思わず購入。
プラスチックインジェクション製で瞳デカールも付属してのこの価格。
「切った貼った」の製作の練習用キットとして、アリだと思います。

まずは仮組です

パーツを切り出して、ゲートを大雑把に処理。
ゲートは大きめなので#240番のやすりでガリガリ削り形状出しをします。
ダボが浅いので、接着は必須。
パーツはスライド金型で一体成型されている(中空でない)のは素晴らしいです。
「パーツの合い」はダボの曖昧さのせいで、あまり良くない感じです。
テープなどで仮組しましたが「自立できる」の凄いと思います。

軸打ちをします

キットは肌色一色なので塗装は必須です。
塗装する場合、ばらした方がパーツの影が出来ず塗りやすいです。
ダボが浅いので軸打ちして、パーツの分割組立がしやすいようにしました。

軸打ちには1mm真鍮線を使用。
まずは、腕やブーツなの「薄くて小さいパーツに」穴を開けます。
次に「マスキングゾル」を開けた穴周辺に塗り、胴体側に押し付けます。
そうすると穴の部分を除いてゾルが転写されます。
ゾルの付着していない中心を目掛けてニードルで目印(センター穴)をつけ穴を開けます。
瞬間接着剤を真鍮線に付けて「薄くて小さいパーツ」に差し込みます。
真鍮線を2mm程度の長さでカットして、本体に取り付けながら、本体側の穴を調整。
位置がずれていたら、「本体側を1.5mmドリルで穴を拡大」
拡大した穴にパテを詰め込んで、正しい位置に軸が来るように調整します。

キットを改造していきます

まず仮組でキットのプロポーションを確認し、どのように改修するか決定します。

  • 「頭が大きすぎて、デフォルメ感が強い」
  • 「塗装見本の顔がアニメと似ていない」
  • 「脚が細すぎて、むっちり感がない」

次に具体的な作業を考えていきます。

  • 「頭の小型化は難しいので、脚を延長して等身を上げる」
  • 「アイホールが深く見本の状態に引っ張られるので、埋めてしまう」
  • 「太ももを太くして、お尻も大きくする」

脚を延長します

まずはエッジングソーで太ももの真ん中あたりをカット。
プラ板を挟んで再接着するので「位置決めのため」鉛筆でアタリ線を正面とサイドに引きます。
カット出来たら断面を1mmプラ板にトレースして、ニッパーで大雑把に切り出し。
接着剤(タミヤの白ビン)で「アタリ線を目安に」プラ板をがっちり接着します。
接着剤を1日ぐらい乾燥させて、金属ヤスリや#240番の荒いやすりで削りだして、表面を整えました。

お尻の大型化をします

ショートパンツの裾を厚くして、パテ盛りの目印兼ガイドにします。
パーツにマスキングテープを貼り、「裾モールドの丸み」をトレース。
0.3mmプラ板をトレースした「裾の丸み」に沿って切り出します。
幅を均一にするため「デバイダー」でケガいてから、ナイフでカット。
調整は接着後に行うので、同様のプラ板を4枚切り出しました。
貼り付けは元のモールドにそって、瞬間接着剤で行います。
お尻の付け根から、少しずつ曲げながら都度接着剤を付けて、正面太もも中央あたりまで接着。
0.3mmプラ板は柔らかく瞬間接着剤でも少しは溶けるので、焦らず4枚とも貼り付けました。

パテで太ももとお尻を増量します

脚はアニメの印象より細くて「棒のよう」にみえます。
太ももの大型化に合わせてお尻のボリュームもアップさせます。

パーツの増量にはポリエステルパテ(ポリパテ)を使用。
エポキシパテの様に形状を作りながら盛ることはできませんが、硬化後の切削性は良いです。
今回はキットのサイズが小さいので、微調整がしやすいポリパテを選択しました。

まず、太ももは側面から背面にかけて、お尻はモールドにかからないように盛りつけます。
乾燥後、#240番のヤスリで大雑把に形状出しをします。
ヤスリは当て板に付けて、イメージした曲面に這わすように動かします。

ある程度好みの太さになったら、2回目の盛り付けを行います。
形状出しで出現したスキマと「太もものお尻のふくらみ」を狙って盛り付け。
お尻のふくらみを鉛筆で下書きして、段差を消さないように削っていきます。
境界部分には甲丸の金属ヤスリを使い、しっかりお尻の形がでるように削りました。

かなり形状は整いましたが、まだまだ凸凹なので3回目のポリパテの盛り付け。
#400番の板やすりでほどほどに形状を整え、「#400番神ヤス」表面を磨いていきます。
「ある程度綺麗な曲面」と「好みの形状」になるまでやすり掛けをしました。

アイホールを埋めます

キットのアイホールはかなり「しっかり彫ってあります」
そもそも「見本のアイペイントが好みでない」のですが、このままではモールドにひっぱられます。
そこで、アイホールもポリパテで埋めて「自分好みでアイペイント出来る」ようにしました。
ついでに「ユリ」の顎にも盛り付け「丸顔を修正」してみます。

ポリパテの「スキマ」を埋めます

ポリパテは切削性は良いですが、盛り付け時にスキマが出来やすく、プラに比べてもろいです。
ヤスリで整形していくと、どうしても「大きな窪み」や「カケ」ができてしまいます。
そこで溶きパテを使ってそれらのスキマを埋め表面を平滑にします。

今回は「フィニッシャーズのラッカーパテ」を使用してみました。
ヘラ(スパチュラ)にほんの少し取り出して、ポリパテの上から「刷り込んでいきます」
こちらのパテは乾燥がとても速く、ある程度盛り付けもできるのでお勧めです。
ただし、塗ってるそばから乾燥硬化するので溶剤で濃度を調整しながら作業します。
「ピュアシンナー」にヘラを浸して少量の溶剤でなでてやると表面に馴染みやすいです。
2~3時間も放置すれば硬化してやすり掛けが出来る様になります。
表面とプラとパテの境い目を滑らかにするため#400番神ヤスで磨いていきました。

サーフェイサーで表面をチェックします

ポリパテとラッカーパテを磨くと「表面が激しくまだら模様」になります。
このままでは、塗装したときに「まだらに発色します」し「段差の視認もしづらい」です。
そこで、サーフェイサーを軽く吹いて、表面をチェックします。

サフの効果は色々ありますが、改造したキットには必須だと思います。

  • パテやプラなど異材質の質感を揃え塗料がのるようにする
  • 色味を統一する
  • やすり傷を発見しやすくする
  • パテや「ス(気泡)」や小さいやすり傷を埋める(目止め)

まずは、サフEVOを「かなり薄く希釈(3倍以上)」に希釈します。
低めの圧力(ハンドピースは0.5mm・エア圧は定格0.05MPA)で、砂吹きします。
続けて全体に少し色が乗る程度に吹き付けます。
低圧でも塗料量は多めに吹けるので、近距離からゆっくりブラシを動かし薄く一層コート。
あくまで、「チェックのためのサフ」なので発色は気にしません。

表面処理の修正をする

サフでチェックすると、「やすり傷」や「段差」「パテのカケ」が見つかります。
大きい傷(とくにパテのかけ)はやすり掛けのみで消すのは難しいです。
瞬着パテ(瞬間接着剤+ベビーパウダー)を盛りつけてから表面処理にはいります。
瞬着パテは硬いので、板やすりや金属ヤスリでしっかり削ってから、#400神ヤスで磨きます。
目で見てわかる部分のみを狙ってやすりをかけ表面を平滑にしていきます。

表面処理の仕上げをします

塗装の下地としてのサーフェイサーを吹いていきます。
サフは同様に低圧で吹き付けます。
塗膜が厚くなりすぎないように、砂吹き→発色→平滑化と何層も重ねていきます。
都度溶剤を足して、最後はほぼ溶剤のサフで全体がしっとり濡れる様に吹いたら完了です。

乾燥したらサフで埋まって薄くなったモールドを彫り直します。
パテはかけやすいので、ニードルやチゼルは使えません。(ぼろっと剥がれます)
デザインナイフをねかせて「切るように」彫り直しておきました。

塗装をします

肌色を塗装するため一旦全てのパーツを真っ白にします。
「EXホワイト」を薄く4層ほど重ねて、少しずつ発色させました。
下地をつや有りのホワイトにすることで、疑似サフレス塗装をすることにします。

肌(ケイ)を塗装します

ケイの肌は「アニメ調のピンクがかった褐色」です。
指定色は「赤味のある肌色」で昔流行ったピンク肌(BOM〇風)です。
少しイメージと違うので「色黒のアジア人風の褐色肌」を目指して調色します。

褐色肌シャドー色「サフレスフレッシュピンク 1:クリアペールブラウン 1」
ブラウンで濁らせた赤味の強いクリアーレッドを調色。
影を意識するのではなく「明るくしたくない場所」を狙って細吹きします。
肘、膝の周囲・アキレス腱まわり・上腕力こぶのまわり・肘内側・膝裏・脇の下・腹筋など。
ハリのある場所は明るく「見える」ので造形をみて膨らんでる場所をよけて塗装。
後で修正できるので、はみ出しは気にせずしっかり発色させます。
塗装乾燥後は「オレンジ味」が浮くのでブラウンを強くしても良いかもです。

褐色肌基本色「基本フレッシュ 1:クリアペールブラウン 2:EXクリアー 2」
すこし濁ったキャラクターフレッシュ(2)のようなピンク色を調色。
「明るくしたい部分」を中心に、細吹きしていきます。
顔料系の塗料を使うのは、シャドー色のはみ出しを修正するためです。
クリアで隠ぺい力を落としているので少しずつ重ねながら、発色させました。
塗料はピンク色ですが、乾燥後オレンジ味が浮いて「茶色っぽく」見えるようになります。

肌(ユリ)を塗装します

ユリは「美白の肌色」にしたいので、下地の白を活かした疑似サフレスで塗ります。

肌色シャドー色「サフレスフレッシュピンク 2:サフレスフレッシュオレンジ 1」
オレンジはかなり強い色なので、赤味の強いフレッシュクリアに調色。
ケイのシャドー色と同様に、「ハリ」のある場所の周囲を狙って細吹きします。

肌色基本色「基本フレッシュ 1:EXクリアー 1」
基本フレッシュは「ノーツフレッシュ」に似せて過去に調色したものです。
(キャラクターフレッシュ(1) 3:キャラクターフレッシュ 1:ホワイト 5)
シャドー色を修正しながら、明るくなる場所を狙って全体を発色させます。

瞳デカールを貼ります

肌をオーバーコートしてから、服を塗り分けたいのでアイペイントを先にすませます。

キットには瞳デカールが付属するので、「下書き」代わりに使用しました。
デカールを使えば「目のサイズ」「目の左右の大きさ」を固定できます。
あとは「高さ」と「間隔」の調整をすればいいので、とても楽になります。
瞳の間隔は「狭いと幼くみえる」ので、元のアイホールより「広め」に貼りました。

アイペイント(リタッチ)をします

瞳デカールはとてもよく出来ていて、白目も印刷されています。
貼り付けの位置さえ注意すれば「パッケージ見本よりアニメ再現度は高い」です。
元のデカールは目が丸すぎて「コミカル」に見える気がします。
今回は好みで少しエッジを強調して「大人っぽく」なるよう下記の変更しました。

ケイの目の変更点

  • 下アイラインは丸すぎるのでカット
  • 上アイラインは「キリっとした印象」にするため「エッジを足す」
  • まつ毛が薄いので「少し大袈裟に」描き足す

ユリの目の変更点

  • 下アイラインは目を小さくするためカット
  • 上アイラインは「目を縦長のタヌキ顔」にするため「エッジをたす」
  • 目尻側まつ毛を延長して「タレ目」にする
  • まつ毛が薄いので「少し大袈裟に」描き足す

アイペイントには修正のしやすいエナメル塗料を使います。
まずは「ハルレッド+ブラック」のこげ茶色で線を描きます。
次に「フィニッシュマスター」で線を細く削り出しながら形を整えました。

目のカタチから描きます

まずは下アイラインをパーツ上からデザインナイフでカット。
デカール保護のためスプレークリアつや有りを吹いておきます。
次に上アイラインの形を決めます。
ケイは「四角い目の印象」にするためアイライン上側に折れ角を作ります。
ユリは「三角の目の印象」にするため目元側に頂点を作ります。
ユリはタレ目の印象があるので、目尻側を太くまつ毛を足しました。
最後に下アイラインを描き足します。
ケイは瞳が上向きなので、瞳の幅で下アイラインを描きます。
ユリは目を小さくするため、瞳の下辺にかかるように、少し目尻側を下げてみました。

ここでスプレークリアーつや有りを吹いて、線を保護(セーブ)します。

目の細部など描き足します

アイラインの変更で隠れた、ふたえ線やまつ毛などを描き足します。
まつ毛は「見本にあわせて」少し長く描き足します。
ケイは二重まぶたなので、二重線も描き直し。

眉毛は少しシンプルに感じたので、「中央をふくらませて」弓型にします。
ケイは色黒なので口のモールドをこげ茶色で、スミイレします。
ユリは色白なので口のモールドは「ホワイト+レッド」の濃い目のピンクでスミイレ。

ここで2度目のセーブをしました。

まぶたの影や化粧をします

原画にはありませんが「フィギュア(立体物)的表現」でまぶたの影を描き足します。
「ニュートラルグレー+ホワイト」の薄い灰色で白目の上側1/3に描き足し。
チークをウェザリングマスターG・ピンクで入れておきました。

ここで最終3度目のセーブをして、肌のオーバーコートにそなえます。

肌のオーバーコートをします

コスチュームはマスキングで塗り分けるので、先に肌の仕上げをします。
瞳はつや消しにしたくないので、マスキングゾルを爪楊枝でぬって、マスク。
アイラインはつや消しでもよいので、あまり神経質にならなくても良いかと。
肌オーバーコート「GXスムースクリアつや消し+雲母堂ミルキーホワイトパール微量」
全体にフワッと吹き付けて「テクスチャーのある半ツヤ」にしました。

コスチュームを塗装します

肌の部分をマスキングして、下地として「EXホワイト」を吹いておきます。

まずはケイのコスチュームから塗装

ケイの服シャドー色「エメラルドグリーン 3:スカイブルー 1:ニュートラルグレ3 1」
ミントグリーンをグレーで明度と彩度をさげて調色。
指定色は「ライトブルー」ですが、買っても持て余すので頑張って調色しました。
胸やお尻の影をパーツの下から上に向けて吹き付け、影色をいれます。
手袋・ブーツ・リボンは「しわなどモールドの谷間」や「手首・足首」を狙って吹きつけました。

ケイの服基本色「エメラルドグリーン 3:スカイブルー 1:EXホワイト 16」
ミントグリーンにホワイトを4倍以上混ぜて、ほぼ白色の「淡いライトブルー」を調色。
胸やお尻などは光の当たる方向を意識してパーツの上から下に向かって吹き付け。
その他もシャドー色のはみ出しを修正しながら、荒めのグラデーションをかけます。
一度塗料を更に戻してEXクリアーで3倍ほど薄めたクリアカラーを作ります。
全体にふわっと吹き付けて、グラデーションをなじませ、パーツ全体のつやを整えました。

次にユリのコスチュームを塗装

ユリの服シャドー色「マイルドオレンジ 1:ビビットオレンジ 1」
少し赤味のある黄色を調色。
ケイと同様にシャドー色をしっかり吹いておきます。

ユリの服基本色「イエロー 3:マイルドオレンジ 1」
イエローをシャドー色に馴染むように少し濁らせた黄色を調色。
こちらもケイと同様に塗装します。
イエローは隠ぺい力が弱いので一度白色で「はみだしの修正」をした方が良いかもしれません。

コスチュームのオーバーコートをします

コスチュームの材質的は「エナメルっぽい」ので、コートして質感の違いをだします。
「Mrクリスタルカラー・ダイヤモンドシルバー」でオーバーコート。
パールの効果を出すため、溶剤は2倍程度で「普段より濃い目」に塗料を希釈。
エアー圧は定格0.06MPAと少し高めに設定して、少し遠目4cmぐらいから全体に吹き付けます。
レバーはしっかり引いて「一気に塗料を出し」「吹いた瞬間ラメが付いたら」成功です。

部分塗料をします

まずはケイのベルトと腕輪からマスキング塗分けていきます。

ケイのベルトシャドー色「アイアンブルー 1:EXホワイト 2」
少しグレー味のある明るめのブルーを調色。
エッジの部分と腕輪とガンの下面を下から上に向かって吹き付けておきます。
ケイのベルト基本色「EXホワイト 5:コバルトブルー 1」
ほとんど白色の赤味のない水色を調色。
シャドーがほとんど目立たない程度までしっかり水色にしておきました。

次にユリのブーツと腕輪を塗り分けます。

ユリのブーツシャドー色「ハーマンレッド 2:艦底色 1」
少し茶色く濁った赤色を調色。
ブーツの上下境い目と腕輪の下側にしっかり吹き付けておきます。

赤色を塗る準備をします

赤色は発色が弱いので一度白色を吹いて下地を作ります。
コスチュームの赤ラインや縁取りは直線が多いのでマスキングで塗り分けます。
細切りマスキングとマスキングゾルでちまちまとマスキングしました。
下地の白「EXホワイト」を吹き付け。
ユリのブーツの折り返しも、同様に白色でグラデーションを付けておきます。

赤色を塗装します

服ライン・縁赤色「シャインレッド」黄色味のある赤色を選択。
縁・ライン・ブーツにしっかり吹き付けておきました。

リタッチをします

マスキングで塗り分けましたが「当然はみ出し」が大量にあります。
また、コスチューム上のラインも塗り分けが必要です。

筆塗りでリタッチしますが、モールドに沿って塗ればはみ出しはあまり起きません。
それでも「はみ出したら」乾燥前に素早くデザインナイフで塗料を掬って修正。
あくまでも、「今塗った塗料の溶剤が下の塗膜を侵すのを防ぐ」のが目的です。
綺麗に修正しようとせず、「さっとなでる程度」に納めます。
少し残った塗料は乾燥後デザインナイフで狙って削れば意外と簡単に落ちます。

マスキングで「ぼろっと剥がれた塗面」は「段差」がすごく大きいです。
まずは、#600番程度のやすりで、剥がれた部分周辺の段差をならします。
次に「基本色+ホワイト」を筆塗りして、「パテ代わり」に段差を埋めます。
最後に「エアーブラシ塗装を最初の手順から吹き直し」を筆目をならして修正します。
肌やコスチュームなどオーバーコートまでしてるので、凄く手間がかかりました。

ケイの髪の毛の塗装

後ろ髪を塗り分けるため、マスキングをしておきます。

ケイ髪シャドー色「ハーマンレッド 3:艦底色 1」
赤味の強めのレッドブラウンに調色。
パーツの下方向から上に、毛のスキマを狙ってほぼベタ吹きの様に吹き付け。

ケイ髪基本色「ビビットピンク 4:パープルバイオレット 1」
少し青方向に彩度を落としたピンク色を調色。
シャドーを追い込むように、上方向から下に吹き付けました。

ケイ髪ハイライト「基本色 1:EXホワイト 3」
一度基本色を皿に戻し3倍に薄めた「ほぼ白色のピンク」を軽く吹き付け。
白は塗料粒子が大きいので塗面が荒れるので、これは失敗でした。

ユリの髪の毛の塗装

髪の毛は、パーツの裏側を塗りたいのでばらして塗装します。

ユリ髪シャドー色「アイアンブルー 2:パープルバイオレット 1」
紫がかった暗めの紺色を調色。
髪の裏・毛先・つむじなどしっかり発色させます。
ユリ髪基本色「コバルトブルー 3:パープルバイオレット 1」
赤味を足して彩度を少し落とした青色を調色。
シャドーを追い込みながら、全体を青色にしていきました。

ユリの髪の合わせ目消し

ユリの髪は前後に合わせ目ができます。
瞬間接着剤で接着して、スキマに瞬間接着剤を充填して合わせ目を埋めました。
瞬着は硬いので#240番の板やすりでしっかり形を出し、#400番で仕上げました。
「合わせ目の確認」と「均一な色の下地作り」のため「EXホワイト」を吹き付け。
当然合わせ目が残っているので、再度瞬着の充填からやりなおします。

下地が出来たら、顔をマスクして「髪の塗装」からやり直し。
一度先に塗装するのは2度手間に見えますが、「マスクの容易さ」を重視した工程です。

髪などのオーバーコートをします

髪や布などは質感やグラデーションを整えるためオーバーコートしておきます。
「GXなめらかスムースクリアつや消し」をエアブラシでしっかり吹いておきました。
マスキングを剥がして塗り漏れを筆塗りでリタッチします。
艶が少し変わりますが、面積が小さいので塗りっぱなしで完了とします。

その他部分塗装をします

キットにはイヤリングが付属します。
ケイのイヤリングの指定色は黒鉄色ですが「EXシルバー」で塗装しました。
ユリのイヤリングは「クリアレッド」でコートして「メタリックレッド」としました。

ユリのハンドガンは「ハーマンレッド+EXホワイト」で薄いピンクと調色。
小さいパーツなので筆塗りで塗装しておきました。

組立たら完成です

組立はゼリー状瞬間接着剤で行います。
イヤリングは点付けになりますが、軽いので意外と簡単に固定できます。
取扱説明書に「接着位置の写真」があるのが素晴らしい。
イヤリングは良いアクセントになるので、妥協せずパーツ化してるのもグッド。
今回脚を延長しましたが、それでも「自立」できます。
ただ安定感はさすがにないのでベースを作って固定した方が良いかもしれません。
キットは瞳デカールをはってストレートに組むだけでも「とても出来が良い」です。
「パッケージの彩色見本」に囚われず是非作って欲しいと思います。

カラーガイド(塗装レシピ)

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[TE]タミヤ・エナメルで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

肌基本色フレッシュ=キャラクターフレッシュ1[C] 3:キャラクターフレッシュ2[C] 1:EXホワイト[G] 5

褐色肌基本色=基本フレッシュ 1:ラスキウス・クリアペールブラウン[C] 2:EXクリアー[G] 2

褐色肌シャドー色=サフレスフレッシュピンク[G] 1:ラスキウス・クリアペールブラウン[C] 1

肌色基本色=基本フレッシュ 1:EXクリアー[G] 1

肌シャドー色=サフレスフレッシュピンク[G] 2:サフレスフレッシュオレンジ[G] 1

肌オーバーコート=GXなめらかスムースクリアつや消し[C]+雲母堂ミルキーホワイトパール微量

ケイの服基本色=エメラルドグリーン[G] 3:スカイブルー[C] 1:EXホワイト[G] 16

ケイの服シャドー色=エメラルドグリーン[G] 3:スカイブルー[C] 1:ニュートラルグレー3[G] 1

ユリの服基本色=イエロー[C] 3:マイルドオレンジ[G] 1

ユリの服シャドー色=マイルドオレンジ[G] 1:ビビットオレンジ[G] 1

服オーバーコート=Mrクリスタルカラー・ダイヤモンドシルバー[C]

ケイのベルト・ガン基本色=EXホワイト[G] 5:コバルトブルー[G] 1

ケイのベルトシャドー色=ダグラムカーラ・アイアンブルー[G] 1:EXホワイト[G] 2

ユリブーツ・ライン等赤色=シャインレッド[C]

ユリブーツシャドー色=GXハーマンレッド[C] 3:艦底色[C] 1

ケイの髪基本色=ビビットピンク[G] 4:パープルバイオレット[G] 1

ケイの髪シャドー色=ハーマンレッド[C] 3:艦底色[C] 1

ユリの髪基本色=コバルトブルー[G] 3:パープルバイオレット[G] 1

ユリの髪シャドー色=アイアンブルー[G] 2:パープルバイオレット[G] 1

イヤリング=EXシルバー[G]+クリアーレッド[C]をオーバーコート
ユリのガン=EXホワイト[G]+ハーンレッド[C]微量
アイペイント等=ハルレッド[TE]・レッド[TE]・ホワイト[TE]

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