PLAMAX MF13 「レイナ・プラウラー」を全塗装で製作

minimumfactory

マックスファクトリーから発売の美少女プラモデル minimum factory「レイナ・プラウラー」をエアーブラシによる全塗装で作ります。
マクロスデルタより音楽戦術ユニット「ワルキューレ」のつるぺた担当が1/20スケールプラモデルで登場。
スラっと伸びた細い手足と大きく飛び跳ねたようなダイナミックなポージングが素晴らしく
とてもキュートです
チューブトップから見えるおへそやショートパンツが意外とセクシー。
キットは6色成型で分割もよくできていますが、少し色味が明るすぎる気もします。
特徴的なストライプだけでも部分塗装すれば、成型色仕上げでも見栄えは良いと思います。

まずは仮組です

ダボは大きく、ハメ合わせもほぼ問題ありません。
ただし、腰ユニットの外縁部(白パーツ)のダボが少し大きく、スキマが出来ます。
ここは接着を前提にダボを削り落としても良いかと思います。
襟巻とベストの位置決めは絶妙で組み立て後ぴたりと一体化します。
襟巻とベストと腰ユニットは中央に合わせ目が来ますが接着後でも組み立てはできます。
台座のダボもしっかりしていますが、片足立ちのポーズなので補強したいところです。

表面処理と合わせ目消し

ゲートがかなり大きく、服のしわモールドの内側など難しい位置にあるものも多いです。
半丸金属やすりでモールドを潰さないようにしっかり形状出しをしてから、やすり傷を消すように神ヤス#400番までかけておきます。

合わせ目を消します

襟巻とベストは合わせ目のスキマがかなり大きいです。

まずは流し込み接着剤で固定してから、スキマにゼリー状瞬間接着剤を盛ります。
瞬間接着剤はかなり硬いのでここでも半丸金属ヤスリや特殊形状やすり(先丸)を使ってしっかり形状出しをしてから、表面処理をします。
腰ユニットは流し込み接着剤だけで合わせ目を消しました。

モールドを彫り直します

髪パーツは少しモールドが甘く感じます。
モールドに沿ってデザインナイフを横向きに左右からカンナ掛けして、深めに彫り直しました。

その他塗り分けがあるもニードルとホーリー0.15mmで彫り直しておきます。

軸打ちをします

ヒールと台座のダボは大きく安定していますが、着脱可能にしたいので軸打ちしました。
真鍮線1.0mmをヒール側に打って、台座にぐりぐり押し付けて穴あけ位置を決めます。
パーツの位置決めは基本的にダボで可能なので、軸の位置はあまりこだわりません。

塗装します

パーツを超音波洗浄機で洗浄後、表面処理の漏れをチェックします。
肌パーツの成型色はとても良いので、サフレス塗装の方が良さそうです。
「青と緑のストライプ」は比較的発色させやすいので、その他のパーツもサフは吹いていません。
しかしながら、塗装後に合わせ目やゲート跡なのが見つかる場合もあるので、肌以外はサーフェーサーを吹いた方が良かったかもしれません。

肌パーツの塗装

肌シャドー色「サフレスフレッシュピンク 2:サフレスフレッシュオレンジ 1」
赤味強めのクリアフレッシュを調色。
服と肌の境い目・胸の谷間・背中のくぼみ・お腹周りのくぼみ・腋の下等を狙って細吹きします。
肌基本色「基本フレッシュ 1:EXホワイト 2:EXクリアー 4」
ほとんど白色のクリアフレッシュを調色。
シャドーのはみ出しを修正するように面の中心から少しずつ発色させ、色白の肌を狙ってみました。

服グリーンパーツの塗装(青色)

服はストライプの塗分けがあります。
ベストの青色のストライプはかなり細いのでマスキングで塗り分ける場合「青をマスクした方が楽」そうです。
そこでまず青色から塗っていくことにしました。

服青シャドー色「アイアンブルー」暗めの紺色をそのまま使います。
服のしわ・ショートパンツの影になる部分など、ブラシの向きに注意しながら細吹しておきます。
服青基本色「ブライトロイヤルブルー 3:アイアンブルー 1」明るい青色を少し彩度を落として調色。
しわの山側・面の中心などシャドー色を消さないように粗めにグラデーションをかけてみました。

服ストライプの塗分け

青色が吹けたら、ストライプを塗り分けるためマスキングします。
付属デカールの幅に合わせてマスキングテープを切り出します。
腕側は1.8mmでデカールを貼る位置を基準に4本。
ズボンも1.8mmを左脚を起点になるべく等間隔でぐるりと一周埋まるまで貼り付け。
脚側は2.0mm脛の中心を基準に6本。脚は左右で太さが違うのでスキマの幅は気にせずバランスをみながら等間隔に貼り付けました。
ベストのストライプはかなり細いのでテープをカットできる限界の細さ0.8mmぐらいで切り出し。パッケージを見ながらバランスだけ考えて貼り付けました。

服グリーンパーツの塗装(緑色)

服緑シャドー色「暗緑色(中島系)」基本色とのコントラスト(明暗差)がある暗い緑色を選択。
緑は発色が割と強いので青色の上から直接吹き付けます。
ストライプのマスキングを「またいで」しっかり色がつながるように、ブラシを動かします。
服緑基本色「エメラルドグリーン 3:デイトナグリーン 1」少し明度を落としたエメラルドグリーンで。
シャドーを消さないように粗めのグラデーションをかけたら、ブラシのカップに溶剤を3倍ほど足して、遠目から「少し濡れる」までフワッとふいて馴染ませておきました。

黒パーツの塗装

黒基本色「インナーブラック」ほぼ黒色のグレーをベタ吹き。
まずは、軽く色を乗せて「襟の合わせ目」が消えてるかチェック。
傷や合わせ目が「浮かびあがってくる」ので、デザインナイフややすりで再度表面処理をしておきます。
表面処理が終わったら、全体をしっかり発色させておきます。
黒ハイライト色「アイアンブルー 2:パープル 1」赤味をたした暗い紺色を調色。
面の中心を目掛けて細吹きしていきます。
スカートと襟巻は山側の光が当たる部分を狙って吹き付けます。
全体的に「青味のある黒色」に見えるまで少しずつ発色させました。
画像ではよくわかりませんが、この後つや消しオーバーコートをするとグラデーションが浮かび上がります。

白パーツの塗装

白パーツの塗装の前にヘッドホンのフレームを白く塗りたいのでマスキングします。
フレーム裏側はテープを貼りっぱなし、イヤーマフはマスキングゾルで大雑把にマスクしておきます。
ヘッドホンはさらにグレーで塗り分けるので、リタッチ前提で作業しました。

白シャドー色「EXホワイト 3:パープルバイオレット 1」淡いスミレ色を調色。
ヒールなどはパーツの下側から上に向かってしっかり影色を吹き付けておきます。
腰のユニットは上下の合わせ目(塗分け面)を狙ってハンドピースの向きに注意しながら吹きました。

白基本色「EXホワイト」をそのまま使用。
シャドーを消さないようにヒールはパーツの上側から下に向かって、腰ユニットは中心面から少しずつ細吹きしていきました。
ヘッドホンの塗分けはシャドー色を吹かずベタ塗で白くしておきます。
腰ユニットの発光部分もデカールの透け対策のため白色を吹いておきました。

グレーの塗分け

腰ユニット本体・ブーツ・ヘッドホンは塗り分けがあります。
腰ユニットは発光部分のデカールの下地を残すため、サークルカッターで半径2.3mmで切り出し。
ブーツはつま先とかかと以外をテープとゾルで覆っておきます。
ヘッドホンのフレーム天辺は一番広い幅に合わせてテープを細切り、仮止めをしたら「現物に合わせてパーツ上でデカールばさみを使い」カットしました。
ヘッドホンの本体の中心には、「位置決め用の下書き(アタリ)」として円形マスキングシールを使用。
あくまで筆塗りによるリタッチを前提として、「大雑把な」マスキングです。

グレーの塗装

グレーシャドー色「ニュートラルグレー4」をそのまま使用。
下方向から上に向かって、パーツの半分程度が影色になるように吹き付けます。
グレー基本色「ニュートラルグレー3」一番プレーンなグレーを選びました。
パーツの上方向から下に向かって、シャドー色としっかりなじむように吹き付けました。
ヘッドホンは小さいパーツなのでシャドー色は吹かず基本色のベタ塗です。
マスキングを剥がすと「当然ラインはガタガタ」なので筆塗りでリタッチしておきます。

チューブトップ(深緑)の塗装

チューブトップ深緑シャドー色「デイトナグリーン 1:アイアンブルー 1」暗めの青緑色を調色。

胸の影やしわなどを意識して細吹きでしっかり発色させます。
チューブトップ深緑基本色「デイトナグリーン 1:コバルトブルー 1」明るめの青緑色を調色。
胸の山側などハイライトを意識しつつ、ブラシの距離(遠近)を調整しながら全体的に発色させました。

髪の塗装

髪緑シャドー色「暗緑色(中島系) 2:マイルドオレンジ 1」少し暗めの黄緑色を調色。
髪の谷間をなぞる様にブラシを動かし、髪の裏側もしっかりシャドー色をのせておきます。
髪緑基本色「デイトナグリーン 1:マイルドオレンジ 1:EXホワイト 1.5」
まずは青味の少ないエメラルドグリーンを作って、白を混ぜながら明度を調整して調色しました。
シャドーを消さないように髪の毛束の山側を狙って細吹き。
荒めのグラデーションを掛けたら、カップに残りの塗料の3倍ほど溶剤をいれたシャバシャバの塗料で、遠目から全体にふわっとミストをあててなじませました。

アイペイント(リタッチ)をします

まずは瞳のデカール貼りです

眉毛を基準に、傾きはなるべく水平に、目の間隔は広めに位置を調整します。
目の高さは、少しでも高いと「ぼんやりした顔」に、低すぎると「幼い顔」になります。
かなり細かい調整をするので、「軟化剤が含まれるセッター」は使わない方が良いでしょう。
前髪のパーツと合わせながら、適時「水とデカールのり」でデカールを浮かせ少しずつ動かします。
高さ・間隔・傾きが揃うように上下左右角度を変えながら確認して位置調整しました。

リタッチの方針を決めます

瞳のデカールはとても良く出来ていて、イラストの線を余すところなく再現しています。
とくに「ハイライトの細かさ」と「下まつ毛」はすごいです。
しかしながら、1/20スケールに縮小がかかるので、線が単調で目も小さく見えます。
そこで今回は、まつ毛などオーバースケールで描いて「濃い目の顔」を目指したいと思います。

アイペイントをしていきます

まずデカールをスプレークリア(つや有り)で保護して下地をつくります。

アイペイントには修正の利きやすいエナメル塗料を使用しました。

「ハルレッド+レッド」の赤に近い茶色で、上アイラインの目元側を延長。
上まつ毛も元の線を強調するように長めに描きます。
下まつ毛はほとんど見えないので、軽くなぞって強調すると目が大きく見えます。
太くなった線は溶剤を付けたフィニッシュマスターで幅から削り込んで、最後に長さを調整しました。
ここで、一度クリアースプレーを吹いて塗料を保護(セーブ)しておきます。

次に「ハルレッド+ホワイト」の明るめの赤茶色で、二重線の影を少し濃い目に描き足します。
さらに「ハルレッド+ホワイト+レッド」で濁ったピンク色を作り、目尻側のアイシャドーを塗ります。
アイシャドーは少し大きめに塗って、綺麗な溶剤を付けた筆でぼかして筆目を消します。
筆目が消えたら、フィニッシャマスターで「三角形に削りだし」形を整えます。

唇は「ホワイト+レッド」のほぼ白色のピンクで下唇と上唇の内側だけ色をのせておきます。
特に上唇は塗り過ぎると「たらこ唇」になるので注意しながら整えました。
顔の化粧が終わったら2度目のセーブをしておきます。

瞳の色が暗く感じたので「グリーン+ホワイト」を塗料皿の上で3階層ぐらいの色を作り、瞳の下半分は濃い目の色で上半分は明るめの色で塗ります。
ハイライトはとても良く出来ているので、消さないようによけながら少しずつ色を置きました。

口の内側は「ホワイト」で描きこみ「歯」と「半開き」の表現としました。

最後に、おでこにかかる影の部分としてウェザリングマスターHの「アイボリー」を乗せて完了としました。

部分塗装をします

ここからは、細かい塗分けなので修正のしやすいエナメル塗料を使用しました。

ヘッドホンの塗分け

ヘッドホン本体は「白の円形マスキング」をガイドに本体の形状にあわせた「楕円形」を描きます。
下地に影響がされないよう「ブルー+ホワイト」の明度を上げて濁らせ隠ぺい力をあげた青色を調色します。
大雑把に描いて、線の寄れや左右の大きさなど、フィニッシュマスターで削り込んで調整しました。
次に「ガンダムマーカー・ゴールド」で上側1/3程度の模様を描きこみます。
ガンダムマーカーは修正できないので、はみ出しは「青色の塗料」でリタッチ。
ここで、一度クリアースプレーを吹いて「青と金色」を保護(セーブ)しておきます。
最後に外周部を「ホワイト」で塗り分けて形を整えたら、再度セーブして「レッド」で三角形を描きます。

ヒールや身体の発行体(グリーン)の塗分け

「蛍光グリーン+イエロー」で明るめの黄緑色を作り筆塗りをしていきます。
黄色は隠ぺい力が低いので、何度も塗り重ねると筆目がとても目立ちます。
エナメル塗料は修正が利くので、最初は少し多めの塗料を付けた筆で一気に色をのせて、少し乾燥させて形状を整える方が綺麗にみえるかもしれません。
ベルトのバーコードはまず不等間隔に横線を引いて、両端を削って幅を揃えました。
ヒールや腕の甲はさらに塗分けがあるので「セーブ」しておきます。

ヒールと腕の甲(グレー)の塗分け

まずは「ニュートラルグレー」で発行体の外周を丸く縁取りします。
形を整えたら「セーブ」をして、下方向に伸びる台形部分を描き足す「2段構え」で塗りました。

チューブトップ・ベルト等金具の塗分け

「シルバー+ブラック」で少し明るめのガンメタリックを調色。
シルバーは混ぜてる最中には色がわかりずらいので、試し塗りをしながら少しずつ黒を足します。
金具類はモールドがしっかりしているので、筆の腹を「ぺたぺた」と乗せて少しずつ塗っていきます。
メタリックは発色はよく筆目も目立たないので、塗料は「塗るより置く」感じの方が楽に塗れます。
ただし、少し拭き取りずらいので、なるべくはみ出さないように「筆のおきやすい向き」にパーツを動かしながら塗装しました。

デカールを貼ります

腕と足のマーキングは説明書を見ながら位置をきめます。
微妙な曲面上に貼るので、まずは中央部分だけ固定できれば、縁が多少浮いてもよいです。
10分ほど乾燥させてデカールが動かなくなったら、浮いた縁にデカールのりを滑り込ませます。
「ドライヤー」でデカールを2、3秒あぶって柔らかくなったら、湿らせた綿棒で押さえてなじませます。
軟化剤は使っていませんが濡れたデカールはもろくなります。
あまり強く抑えたり延ばしたりせず「回数」を重ねて少しずつなじませました。

腰ユニットの発行体はモールドの底面に貼るので、水分が溜まりやすいです。
フィニッシュマスターなどある程度硬さのある柔らかいもので水を押し出し、水滴を綿棒に吸わせてデカールを密着させました。

つやを整えるためオーバーコートをします

肌パーツのコーティング

「つや消しスーパースムースクリア+ミルキーホワイトパール半さじ」でしっとりしたつや消しを狙います。
瞳は艶が消えるのが嫌なのでマスキングゾルで保護しておきます。
ゾルで綺麗にマスクするのは難しいですが、「顔にはあまり吹き付けず塗膜をごく薄くする」ことでそれほど段差や質感の違いはでないので、割と大雑把でも良いかと思います。

服や髪の毛のコーティング

「つや消しスーパースムースクリア」で各パーツの艶の違いをととのえます。
デカールの保護と質感の統一されて、柔らかな印象になる気がします。

チューブトップ・ヒール・腰部ユニットのコーティング

「EXクリアー」を吹き付け、硬質な質感を狙いました。
チューブトップの素材は、エナメルのように感じたのでつや有りにしました。

組立

瞬間接着剤で各部接着したら完成です。
お尻の造形が素晴らしくとてもキュートですが、フリルを付けるとほぼ見えなくなります。
ここは、軸打ちなどして脱着可能にしたほうが良いかもしれません。

カラーガイド(カラーレシピ)

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[TE]タミヤ・エナメルで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

肌基本色フレッシュ=キャラクターフレッシュ1[C] 3:キャラクターフレッシュ2[C] 1:EXホワイト[G] 5

肌基本色=基本フレッシュ 1:EXホワイト[G] 2:EXクリアー[G] 4

肌シャドー色=サフレスフレッシュピンク[G] 2:サフレスフレッシュオレンジ[G] 1

服青基本色=ブライトロイヤルブルー[G] 3:アイアンブルー[G](ダグラムカラー) 1

服青シャドー色=アイアンブルー[G]

服緑基本色=エメラルドグリーン[G] 3:デイトナグリーン[C] 1

服緑シャドー色=暗緑色(中島系)[C]

黒基本色=インナーブラック[G](フレームアームズカラー)

黒ハイライト色=アイアンブルー[G] 2:パープルバイオレット[G] 1

白基本色=EXホワイト[G]

白シャドー色=EXホワイト[G] 3:パープルバイオレット[G] 1

グレー基本色=ニュートラルグレー3[G]

グレーシャドー色=ニュートラルグレー4[G]

チューブトップ深緑基本色=デイトナグリーン[G] 1:コバルトブルー[G] 1

チューブトップ深緑シャドー色=デイトナグリーン[G] 1:アイアンブルー[G] 1

髪基本色=デイトナグリーン[C] 1:マイルドオレンジ[G] 1:EXホワイト[G] 1.5
髪シャドー色=暗緑色(中島系)[C] 2:マイルドオレンジ[G] 1

発光部グリーン=エナメル・蛍光グリーン[G]+イエロー[TE]

その他[TE]=ハルレッド・レッド]・ホワイト・ニュートラルグレー・シルバー・ブラック

コメント

タイトルとURLをコピーしました