SDガンダム Gジェネレーション「ゼータガンダム」をエアーブラシによる全塗装で製作します。
発売が1999年とかなり古く、現行のキットに比べてかなり大味な作りです。
しかしながら、少ないパーツ数でも変形ギミックまで再現されて
手軽に作れて、遊んで楽しいキットになっています。
塗分け用にホイルシールも付属しているので、素組でも十分カッコいいです。
なによりも、「子供でも買えるお手頃価格」なのがグッド。
折角の安価なキットなので、今回は「塗装のための加工の練習台」にしたいと思います。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_01.jpg)
- まずは仮組です
- ポリキャップカバーの作成
- 後ハメ加工
- 切断して接着
- 段落ちモールドとして処理
- 切断面の処理
- 接続のダボを作成
- Cの字カットによる後ハメ
- カギ溝付きCの字カット
- 肉抜き穴の処理
- 肉抜き穴をプラ板で埋める
- プラ板でトラスモールドを作る
- 肉抜き穴をエポキシパテで埋める
- サーフェーサーを吹く
- 白色の塗装
- 赤色の塗分け
- 赤色の塗装
- 黄色の塗分け
- 黄色の塗装
- 青色の塗分け
- 青色の塗装
- 黒の塗分け
- 黒色の塗装
- モニター・カメラアイの塗分け
- モニター・カメラアイの塗装
- 肩とフレームの塗装(水性塗料のエアブラシ塗装)
- メガランチャーの塗装
- その他部分塗装(水性塗料を拭き取りで修正)
- スミイレ塗装(クリアー系で鮮やかさを出す)
- オーバーコートをします
- 組立て完成です
- ウェブライダー形態への変形
- カラーガイド
まずは仮組です
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_02.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_03.jpg)
キットは男らしくほぼ全パーツ「ど真ん中割り」です。
腕は肩がハサミ込みで上腕から手首まで一体化しています。
頭部アンテナの「肉抜き」は結構目立ちます。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_04.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_05.jpg)
後部腰アーマーは一枚物で薄っぺらなのがウェーブライダー形態時に気になります。
ポリキャップが剥き出しな箇所が多く、塗装後すごく目立ちそうです。
造形そのものは好みなので、塗装しやすいように手を加えることにしました。
ポリキャップカバーの作成
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_06.jpg)
ポリキャップはそのままでは塗装できません。
しかも丸型T字なので、そのままプラ板で覆うと肉厚が増えて可動できなくなります。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_07.jpg)
そこで、まずポリキャップの小型化と「角型化」を行いました。
ポリキャップは柔らかいので、カッターでスパスパ切れます。
ただし、「包丁の様に上から押し切り」すると、刃の通りが良すぎて「食い込み気味」になります。
まずは、ナイフで外側に逃げる様に両側から切り込みをいれます。
当然中央が盛り上がりますが、「鉛筆を削る要領」でなるべく平面にしていきます。
ポリキャップでも一応やすり掛けはできるので、最後にやすりで面を整えて終了。
サイズはかなりアバウトでも、最終的にプラを削って調整するので構わないと思います。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_08.jpg)
ポリキャップカバーには0.5mmプラ板を使用します。
まずは、横幅5.0mmで切り出し。
プラ板のカットはまずは、軽い力でカッターを3~4回走らせてスジ彫りを施します。
ある程度溝が切れたら、指でそっと曲げて「パキッ」と割ると綺麗に切れます。
カッターで全て切ると手間がかかる割に、カット面はあまり綺麗になりません。
どうせ断面はやすり掛けをして、整形するので「プラ板は割りぎり」が基本になります。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_09.jpg)
次に、ドリルでポリキャップの軸に合わせた穴を開けます。
ドリルはいきなり大きい径から開けると、「思った位置に開かない」場合があります。
まずは、位置決めのためニードルをスタンプ(センター穴加工)しておきます。
次に1.0mmドリルで下穴をあけ、3.0mmドリルで目的の穴を開けます。
今回はポリキャップ径対して、ある程度大きい目の穴径(バカ穴)が必要です。
ポリキャップと軸が3.0mmの場合、ナイフなどのカンナ掛けで少し広げるといいでしょう。
穴の位置が決まったら、穴が中心になるようにプラ板全体の幅を調整します。
どうせ後で削り込むのであまり厳密にしなくても良いです。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_10.jpg)
次に側面の板を2枚を切り出します。
側面の板は「高さを決める」大事な要素です。
切り出したら、プラ板2枚を重ねてなるべく高さが揃うように、やすり掛けをします。
高さそのものは、ポリキャップの高さより低くならないようにしておきます。
最後に天面を少し大きめに切り出します。
ポリキャップと底面にランナーなどを軽く差し込み位置決めをします。
側面板をなるべく垂直かつ平行にして、瞬間接着剤で仮止めをします。
続いて天面板をソロっと上から乗せて同じく瞬着で仮止め。
位置が決まったら流し込み接着剤でがっちり固定します。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_11.jpg)
プラ板とポリキャップは基本的に接着できません。
そこで、プラ板とポリキャップのスキマにゼリー状の瞬着を充填して動かないよう固定します。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_12.jpg)
完全に乾燥したら、金属やすりや#240番のやすりなどでガリガリ削って現物合わせをします。
基本的にプラ板で四方を囲っただけなので構造的には強くありません。
干渉する部分は大きめに削って、クリアランスをしっかり取った方が良いです。
後ハメ加工
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_13.jpg)
基本的に塗装を考えない場合は「不必要な作業」です。
しかしながら塗装する場合は「パーツごとに単色で塗る」のが一番楽です。
プラモは可動や成型の都合上の構造上「ハサミ込み」がでます。
また、生産効率(パーツ数を減らす)の都合上「パーツの一体化」もでてきます。
特に「合わせ目がど真ん中にある」と玩具っぽくみえてしまいます。
そこで、「合わせ目を目立たなくしたい」かつ「塗装をしたい場合」の手段の一つとして「後ハメ加工」があります。
ハサミ込みのあるパーツを塗装をするには色々な方法があります。
- マスキングして塗装(加工は不要だが塗りにくい)
- 先に塗ってハサミ込み後さらに塗装(塗りやすいが、工程が増える)
- 後ハメ加工してばらした状態で塗装(塗りやすいが、加工に手間がかかる)
「加工の労力」と「塗分けの労力(難度)」を比較して、なるべく楽な方法を選択します。
切断して接着
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_14.jpg)
後ハメ加工の基本となる手法です。
腕はかなり塗分けが多いので、分割して塗装しやすくしたいところです。
ただし、上腕と前腕の境い目は複雑な形状なので切断は難しそうです。
そこで、前腕と手首をカットして後ハメ加工をします。
段落ちモールドとして処理
肩と脚はど真ん中に合わせ目が出来るので、とても目立ちます。
そこで合わせ目の位置を変えて「段落ちモールド」として処理しました。
まずは、接着して合わせ目を消します。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_15.jpg)
次にモールドに合わせて切断して「合わせ目の位置を変更(オフセット)」します。
切断面の反対側に「モールドを彫り直し」左右対処にすることで、合わせ目を目立たなくします。
脚パーツは足首の可動軸を切断してしまわないように、慎重にカット。
元パーツの軸と受け側のダボを見ながら少しずつ切断しました。
肩も同様に切断して合わせ目をオフセットしました。
切断するとどうしても「切り白」が出て、パーツが小さくなります。
出来るだけ「切り白」が少ない「エッジングソー」の使用がおすすめです。
比較的安価でさまざまな形状もあり「小回りが利く」ので必須のツールです。
また。少し高価ですが「ハイパーカットソー0.1mm」があると切断はかなり楽になります。
「直線のスジボリにも使える」ので、1本持っておくと便利です。
切断面の処理
切断面は荒れているので、やすり掛けをします。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_16.jpg)
今回前腕側の手首が別の色で「切りシロ」で変形してしまいました。
そこで、0.3mmのプラ板を切り出して側面をナナメに削り出し、手首を新造。
手首側は中空になっているので、ランナーを切り出して埋め込みました。
プラ板も0.5mm程度までは「デザインナイフの押し切」で簡単に切り出せます。
どうせ接着してほぼ見えなくなる部分なので、精度はそこそこでも良しとします。
腕と手首の接続は1.5mm真鍮線を使いました。
あくまで、接着時の位置決めと補強用なので手首のプラ板に瞬着で固定しました。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_17.jpg)
肩は本体とアーマーの部分が段差になっているので、切断面が斜めになってしまいます。
そこで、切断後本体側に0.3mmプラ板を貼って肉盛り。
その後「垂直になるよう」に斜めに削り出してみました。
パテや瞬間接着剤で肉盛りをすると、異材質のためプラと削れ方が違います。
大き目なスキマや単純な形状の変更はプラ板の方が馴染みも良く加工しやすいです。
接続のダボを作成
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_18.jpg)
肩はパーツが薄いので軸打ちが難しいです。
そこで肩の内側に0.3mmのプラ板を適当に接着。
接着後干渉しない程度に削り出して「のりしろ」を作りました。
脚は切断後の「元パーツのダボ穴」があるため、軸打ちで対応できそうです。
基本的な保持力は可動軸のダボと受けで出来るので、位置決めと補強用です。
Cの字カットによる後ハメ
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_19.jpg)
受け側の穴に「切り欠き」を入れて、軸に差し込みできるようにします。
加工が比較的簡単なのと、受けと軸で「位置を固定できる」メリットがあります。
ただし、差し込みの際に穴側に負荷がかかる(穴が広がる)のがデメリットです。
可動軸など「保持力が必要な箇所」には不向きです。
フライングアーマーの羽根は軽いのでCの字カットにしてみました。
羽根の開閉時の位置を確認しながら、どこをカットするか決めます
カギ溝付きCの字カット
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_20.jpg)
Cの字カットは、保持力の低下や破損の危険があるので、少し応用があります。
受け側の穴に「切り欠き」を入れるのまでは同様です。
ただし、軸側も削って「最小限の切り欠きで差し込める溝」を作ります。
一見、摩擦面が減り「保持力がなくなる」ように見えます。
しかしながら、「差し込み時の負荷(広がり)がなくなる」ので結果的に保持力は上がります。
可動部分で、あまり保持力が不要な部分に向いた加工方法です。
肉抜き穴の処理
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_21.jpg)
パーツの成型やコストの都合で、プラモには「見えない部分を省略する」部分があります。
主に装甲などの本来肉厚があるパーツの「裏側をあえて作らない箇所」が「肉抜き穴」です。
あまり目立たない部分(足の裏やアーマーの内側等)にあるので普段はあまり気にしなく良いです。
ただし、「良く見える部分」がペラペラだったりクボミがあるとすごくおもちゃっぽくなります。
気になった部分だけでも埋めてあげると、「満足度」はあがります。
今回は、以下の点の肉抜き穴を処理してみました
- 腰背面のアーマー(ウェブライダー形態の時にとても目立つ)
- 武装(メガランチャー・ライフルは常時両面が見える)
- 頭部アンテナ(後ろから見る時とても目立つ)
肉抜き穴をプラ板で埋める
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_22.jpg)
腰背面アーマーはスキマが大きいのでプラ板で埋めます。
まず、パーツに紙を押し付けて凹んだ部分を目安に形状を写し取ります。
薄っすらと写った凹みを定規を使いながらペンで清書。
0.5mmプラ板に紙を貼り付けて、ナイフでカットします。
最後に「はめ込みたい側」が少し小さくなるように、やすりで少しずつ現物合わせしました。
プラ板でトラスモールドを作る
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_23.jpg)
プラ板で埋めた状態では少し寂しい気がしたので、トラスモールドでディテールアップをします。
シャープペンシルで下書きをしたら、セロハンテープを貼ってペンで大雑把にトレス。
セロハンテープを0.3mmのプラ板に貼り付け直して、定規を使って清書をします。
デザインナイフで丁寧に切り出しやすりで整えて1枚つくります。
製作したプラ板をゲージに同じものを作り、ひっくり返せば左右対称のモールドができます。
肉抜き穴をエポキシパテで埋める
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_24.jpg)
武装と頭部アンテナの肉抜き穴は、小さくて形状も単純なのでパテで埋めます。
エポキシパテ硬化まで粘土細工の様にある程度形状を作れるのが利点です。
ただし完全硬化後はかなり硬くなります。
プラとの硬さの差(違い)もあり「切削しやすい」とは言えません。
また、重量も重いので大きなスキマを埋める場合は注意が必要です。
今回は「武装側にモールドを彫りたい」のでエポキシパテを使ってみました。
サーフェーサーを吹く
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_25.jpg)
プラ板やパテを使用したので、サーフェーサーを吹いて下地の色を均一にします。
サフは顔料が大きい気がするのでエア圧は少し高めの定格0.06mpa(最高0.08mpa)で吹いてみました。
まずは、エアブラシで遠目から「ザアっと全体に一層」吹きつけます(画面左)。
「ざらざらのグレー」でもパーツ上の傷はしっかり浮かびあがります。
サーフェーサーで傷は埋まりませんので、傷や合わせ目消しの処理漏れなどは再度やすり掛け。
「サフ吹・やすり掛け」は納得いくまで何度も繰り返すことになります。
表面処理が終わったら「砂吹き・発色・塗膜作り」と3~4層(画面右)ほど吹き付けて完了としました。
白色の塗装
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_26.jpg)
白基本色「ウォームホワイト」真っ白では「ムラが出やすく玩具っぽく見える」ので少し濁った白で。
白パーツと赤色や黄色の下地色として、青系単色以外は全て白を吹いておきました。
赤色の塗分け
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_27.jpg)
赤の塗分けのために下記の白色部分をマスキングします。
上腕・脚のかかと・つま先ソール部・フライングアーマーの水平翼・スタビライザー。
赤色の塗装
赤基本色「ブリリアントピンク」鮮やか(ビビット)なピンク色を選択。
普通に塗っても面白くないので「色見本」として原色を塗ってみました。
下地を白色にしているので、低圧塗装でも2回まわし吹きでしっかり発色します。
黄色の塗分け
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_28.jpg)
肘の赤色部分はマスキングゾルで、シールドのマークはテープでマスキング。
黄色は発色が弱いので一度「ウォームホワイト」を吹き付けます。
あくまで下地なので「真っ白にする必要はなく」薄く二層ほど吹いておきました。
脚のノズルは細切りテープで角の面取り部分に馴染ませながら、マスキングしておきます。
黄色の塗装
黄色基本色「ビビットオレンジ」赤味がかった黄色を選択。
発色は良いので1回目の砂吹きと2回目の廻し吹きで簡単に色がのりました。
青色の塗分け
肩のひし形と脚のバーニアをテープでマスキング。
まずはパーツにテープを貼ってニードルであたりをとり、剥がして形状を切り出しました。
ライフルの黒パーツもついでに、細切りマスキングを詰め込んでマスクしておきます。
青色の塗装
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_29.jpg)
青基本色「フィニッシャーズ・ラベンダー」赤味がある明度の高いブルーを選択。
フィニッシャーズの塗料は粒子が細かく、つや有りの塗装にはかなり良い塗料です。
一応下地に軽く白を吹きましたが、発色がいいので不要だったと思います。
黒の塗分け
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_30.jpg)
フライングアーマーとスタビライザーの赤部分をテープでマスキング。
主翼も「アニメ準拠」にしたいので、マスキングしておきます。
直線が多くてマスキングはしやすいですがそれでも1時間ほどかかりました。
黒色の塗装
黒基本色「ティターンズブルー」少し彩度がある黒色で塗装。
発色も良く、「青過ぎないニュートラルな暗いグレー」なので使いやすい色です。
半ツヤなので、筆塗りによるリタッチもしやすいかと思います。
ビームライフルも同様の黒色にしました。
モニター・カメラアイの塗分け
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_31.jpg)
カメラアイはモールドがないので、一旦全てグリーンになるようにマスクします。
この部分は「付属シール」が全て揃っているので、塗装よりもシールの方が良いかもしれません。
モニター・カメラアイの塗装
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_33.jpg)
カメラアイ下地「EXシルバー」から緑「クリアーグリーン」をコートします。
いわゆるキャンディー塗装ですが、クリアーは「均一に発色するのが難しい」です。
吹けば吹くほど濃く(暗く)なるので、案の定ムラが出来てしまいました。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_32.jpg)
カメラアイ縁取り「水性・つや消しブラック」一応塗装後の修正を考慮しました。
付属シールにテープを貼ってトレースしてから、緑の部分だけ綺麗に切り出します。
左右のバランスを見ながら「上下に黒色がまわる位置」にテープを貼りつけて、ベタ塗しました。
肩とフレームの塗装(水性塗料のエアブラシ塗装)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_34.jpg)
フレーム色「新水性・ネイビーブルー」青系のブラックを狙ってみました。
肩の白色と後ろ腰アーマーはテープでマスキング。
水性塗料は「塗料皿で混ぜると少し跡が付く程度」の濃い目に濃度調整。
もともとの塗料が結構しゃばしゃばなので、溶剤を入れすぎないように注意しました。
「うがいをしても、泡が上に上がってくる」程度の粘度です。
エアー圧を定格0.06mpa(最大0.08mpa)と少し高めにすると、きれいなミストになりました。
「新水性・ネイビーブルー」は少し緑っぽい黒色です。
「期待していた青系の黒」ではないので「つや消しブラック」と差がなく使いどころが難しそうです。
メガランチャーの塗装
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_35.jpg)
メガランチャー基本色「ブライトロイヤルブルー」明るいブルーを選択。
本体ブルー色より、若干赤味のない「明るいコバルトブルー」と言ったところでしょうか。
こちらも発色は良いので「ラベンダー」と使い分ける必要はなさそうでした。
その他部分塗装(水性塗料を拭き取りで修正)
ここからは筆塗りで情報量を増やしていきます。
ノズル等グレー「水性・ガンダムエアリアルグレー」ニュートラルな濃い目のグレーを選択。
この色は青味がほぼでないので、とても使いやすい色です。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_36.jpg)
黄色のバーニア内部・武装等ノズル・首まわりをグレーで塗り分け。
すごく細かいので面相筆でなるべくはみ出さないように塗分けます。
つや消し塗料なので、意外と筆目も気にならず面相筆一本である程度の平面も塗れます。
はみ出しは「台所マジックリン」を水で倍程度に薄めて、フィニッシュマスターで拭き取ります。
下地をラッカー系にしたので、強くこすっても影響がなく完全乾燥後も拭き取れます。
細かい部分は、面相筆にマジックリンを含ませて、こちょこちょ溶かしながらすくいあげます。
あまりマジックリンを含ませすぎると塗装面ごと消えるので、ティッシュなどで半乾きにするのがコツ。
また、水性塗料は乾燥が早いので溶剤でこまめに濃度調整しながら塗っていきました。
スミイレ塗装(クリアー系で鮮やかさを出す)
今回ビビットな色合いで塗装したので、スミイレを黒等暗い色ですると「わざとらしく」「浮いて」見えます。
そこでエナメルの「クリアーカラー」を「ブラック」を混ぜて濁らせた色でスミイレをしました。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_37.jpg)
白と赤のパーツは「クリアレッド+ブラック微量」の暗赤クリアで。
青とグレーのパーツは「クリアブルー+ブラック微量」の暗青クリアを使用。
スミイレ塗料はあまり薄めず、面相筆で「モールドを描くように」スミイレを行います。
拭き取りはフィニッシュマスターで行ないました。
「逆エッジ」などスミが残りにくい場所でも少しずつ削り取るようにすれば、綺麗な「線」が描けます。
この後オーバーコートをすると修正できなくなるので、休憩をはさみ2日がかりで拭き取りをしました。
オーバーコートをします
可動プラモの場合、塗膜がはがれやすいので保護のためクリアーを吹いておきます。
スケール感を出すために通常はつや消しを吹きますが、今回はあえてつや有りを吹いてみました。
ガンダムなど連邦機体は直線的でヒロイックなので「ピカピカでもアリ」かと思います。
まずは「EXクリアー」を遠目からざっと吹いて「足付け」と「水性やエナメル等」を保護。
すぐに乾くので、そのままクリアーを「少しテカッとするぐらい」吹き付け2層目を作ります。
1日ほど乾燥させると、塗料の流展性(レベリング)である程度平滑な塗面になります。
続いてエアブラシをゆっくり動かしながら「たっぷり濡れるぐらい」クリアーを吹き付けます。
2層目でしっかり塗装面は保護されているので3層目はクリアー層を作る目的です。
今回は「研ぎ出し」をしないのでこれで完了としました。
組立て完成です
後ハメ加工をした肩・脚を瞬間接着剤で固定しながら組み立てます。
可動部分はポリキャップなので、とてもスムーズに組み立てられました。
合わせ目消しを溶着(ムニュ着)したので、足首とスタビライザーの「穴内側」にはみ出しがあります。
ドリルなどで丁寧に削りすり合わせをしましたが、「接着時は可動穴を避けて接着する」方が良いでしょう。
「初期のガンプラは成型色がイマイチ」なので塗装するととても見栄えが良くなると思います。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_38.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_39.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_40.jpg)
ウェブライダー形態への変形
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_41.jpg)
腕の折りたたみと両脚の外側への展開はとてもよく出来ています。
ただし、クリアランスがかなりシビアです。
塗装した場合、肩とフライングアーマーは「あえて外して変形」させた方が良さそうです。
接続がポリキャップなので、着脱も容易にできますので、おすすめです。
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_42.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_43.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_45.jpg)
![](https://plagoma.com/wp-content/uploads/2023/02/gun_SDGene_zeta_44.jpg)
カラーガイド
塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[F]フィニッシャーズ[TE]タミヤエナメルで表記
白色=ウォームホワイト[G]
赤色=ブリリアントピンク[G]
黄色=ビビットオレンジ[G]
青色=ラベンダー[F]
黒色=ティターンズブルー1
水色=ブライトロイヤルブルー[G]
カメラアイ緑=EXシルバー[G]→クリアグリーン[C]
カメラアイ黒=新水性・つや消しブラック[C]
関節ブラック=新水性・ネイビーブルー[C]
ノズルグレー=新水性・ガンダムエアリアルグレー[C]
その他(スミイレ)
ブラック[TE]・クリアブルー[TE]・クリアレッド[TE]
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