ガシャポン・横浜ガンダムRX-78F00クリアブルーを全塗装してみた

ガンダム

ガンダムファクトリー横浜限定の最安値の立体物として「ガシャポン」を回してみました。
狙いは「彩色済みバージョン」ですが、もちろん当たるわけでもなく無事「クリアブルーバージョン」をゲット。
まわしてコンプするのも良いですが1回500円は厳しいので、ここはモデラーらしく「だったら塗装すればよい」の精神でいきます。

まずはキットを確認します

パーツは結構細かく分割されていますが接着は強力です。
塗装の都合上無理のない範囲でバラバラに分割しておきます。
材質はPVC-POMで「意外にしっかりモールドが再現されている印象」がします。
ただし透明度は低いのに、透明がゆえの輪郭の分かり辛さがあります。
プロポーションの「すごいO脚」なのとあいまって、いかにも「玩具っぽさ」があるのが個人的に気になります。
おまけの「カラー印刷済みネームプレート」はとてもカッコいいので、キットと一緒に飾るだけで一気に見栄えは良くなるのが素晴らしいです。

少しだけ改修します

「すごいO脚」がどうしても気になるので、少しだけ改修します。
股関節の軸を一度切り飛ばし片側1mmほど削り落とし、補強のため1mmの穴を貫通させて真鍮線を通します。
関節パーツはABSなので瞬間接着剤を使ってがっちり固定しました。
腰パーツが真鍮線に干渉するので、ナイフで少しずつ切り飛ばし調整しました。

塗装をします

材質がPVC-POMなのでそのままでは塗料が定着しません。
今回はガイア「マルチプライマー」をエアブラシで吹き付け、その上から「サーフェイサーEVO」を吹きました。
一応「さわっても剥げない程度」の塗装は出来るようになりますが、あくまで塗膜が出来るだけの状態なので衝撃があると結構簡単に剥がれます。
都度リタッチしながらなんとか完成させましたが、正直POM等軟質樹脂の塗装は別の方法の方が良かったかもしれません。

エアーブラシでの塗装

ベース白色を全体に吹いて、一度真っ白にします。
その後マスキングをしながら黄色→赤色→青色の順に大雑把に塗分けました。

マスキングはパーツ分割のラインに沿って出来るので意外と簡単です。
ただしマスキングを剥がすたびに、塗膜が持ってかれて小さい穴が開くので、リタッチは必須です。
サフごと塗膜が剥がれますが、小さい面積なので塗料だけで「盛り付けて」修正しています。

エアーブラシでの塗装は入場特典ガンダムの製作記事と同様の工程になります。

筆塗りで塗り分ける

本体白パーツはエナメル塗料の筆塗りで塗り分けていきます。
まずは塗装面の保護とエナメルの拭き取りをやりやすくするため、スプレー「スーパークリア光沢」を吹いて表面をつるつるの状態にしておきます。
十分に乾燥させたら、面相筆で塗装していきます。

薄いグレー「ホワイト 2:ニュートラルグレー 1」から塗っていきますが、一発で発色させようとせず下記のイメージで少しずつ塗って発色させていきました。

  • 1回目は下塗り
  • 2回目は下塗りのスキマ埋め
  • 3回目で全体を慣らす

エナメル塗料は乾燥後も下地と混ざりやすい(なじみやすい)ので、色味はあまり気にせず毎回調色して塗っています。
全体を塗り終えたら、溶剤を付けたフィニッシュマスターで丁寧にはみだしを削って塗分けラインを出します。
きれいに拭き取れたら「クリアーコート」をしてグレーの塗装面を保護して次の工程に備えます。

濃いグレー「ジャーマングレー」も同様に少しずつ発色させながら塗っていきました。
一つのパーツにこだわらず全パーツに1回ずつタッチしていけば、「最初に塗った場所が乾燥している」のであせらずに作業します。

はみ出しは同様に「フィニッシュマスター」で削っていきます。
腕の丸モールドなどフィニッシュマスターでは届かない部分は「溶剤を付けた面相筆」で少しずつ溶かすように塗料をすくい上げてラインを出していきました。
明るいグレーは「クリアで保護されている」ので根気さえあれば綺麗に塗分けられると思います。

その他部分塗装

その他の部分塗装もエナメル塗料を用いて、少しずつ修正しながら塗分けます。
ランドセルは黒色をエアブラシで吹きつけて、薄いグレーと濃いグレーで塗り分け。

両目はまず「レッド」で縁取りを描き込み、カメラは「イエロー+オレンジ微量」赤味のある黄色で塗り分け。
スプレー「スーパークリア光沢」で保護した上から隈取の黒色を塗りました。

警戒灯はモールドがしっかりしているので下地「ラッカー・シルバー」塗装。
「左がレッド・右がグリーン」をエナメルのクリアカラーで上塗りします。

関節とハンドパーツは「ガンメタリック」で塗装しています。

仕上げ

スミ入れは「POMゆえのモールドの浅さ」のため諦めました。
軟質樹脂は「切りやすいけど削りにくい」のでスジボリの彫り直し加工が難しいです。
どうしてもスミイレがしたい場合はマーカーなどで細い線を描きこむしかないと思います。

塗膜の保護とつやの調整のため「EXフラットクリアー 1:フラットベースなめらか・スムース 1」をエアブラシで吹き付け半ツヤ仕上げで完成です。

今回実験的に「ガシャポンに塗装」をしてみましたが、塗膜剥がれの修正にすごく手間がかかると感じました。
キットの出来は「ガシャポンにしては素晴らしい」ので塗装すると、とてもかっこよくなります。
ただし「入場特典のキット」がそれ以上の出来なので、手に入った方は是非そちらで塗装に挑戦して欲しいです。

カラーガイド

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[TE]タミヤエナメルで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

白色=ニュートラルグレー1[G]
薄い灰色=ホワイト[TE] 3:ニュートラルグレー[TE] 1
濃い灰色=ジャーマングレー[TE]
関節黒色=ガンメタル[TE]
青色=MSブルーZ系[C]
水色=クールホワイト[C] 2:コバルトブルー[G] 1+クリアレッド[C]少々
明るい黄色=マイルドオレンジ[G]
暗い黄色=ビビットオレンジ[G]
赤色=ハーマンレッド[C]
ランドセル黒色=履帯色[モデルカステン]
警告灯=下地EXシルバー[G]→クリアレッド[TE] または クリアグリーン[TE]
メインカメラ黄色=イエロー[TE]+オレンジ[TE]微量


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