ガシャプラ・ボトムズ・ブルーティッシュドックを全塗装で製作

キャラクターモデル

ガシャプラ・装甲騎兵ボトムズ「ブルーティッシュドック」をエアーブラシ塗装とウェザリング仕上げで製作します。
キットは組み立てると全高約6.5㎝で「大体1/60スケール」になります。
プロポーションは特に不満なくモールドも結構細かくて、組み立てただけでカッコいいです。
可動はあまりしませんが固定モデルとして最低限の接地性があり、コックピットの開閉とフィギュアの付属など「ギミック」も楽しいキットです。
何より「低価格」なので、気楽に作れるのが素晴らしいです。

まずは仮組です

パーツ数は少ないのでニッパーで「全て一気に切りだし」。
タッチゲートなので、「エグレ」が発生しまくりますが、後で埋めるので#240番のやすりで取り合えず粗削りして、組み上げます。
頭部・腕・胴体・腰・脚は「中央にがっつり合わせ目」ができるので、埋めたいところ。
挟み込みのパーツも多いですが、塗装をしやすくするため、後ハメ加工をしていきます。

後ハメ加工をします。

頭部はハッチ側の受けを片側だけニッパーで切り飛ばす。
シートはボディ側の受けを削る。
手首は抜け防止の皿を軸状に削る(少し軸より太く残す)
ボディと腰の接続はボディ側の合わせ目にスリットを切り出して、腰の受け皿を鍵形状に削りだす。横向きにハメて90度回すと抜けないようにしてみました。

脚部を後ハメしたいので、腰の接着後サイドアーマーをエッジングソーで切り飛ばし、0.5mm真鍮線を位置決めを兼ねて軸打ち、最終的に接着し直します。

合わせ目消しとモールドの彫り直しをします。

合わせ目消しは「流し込み接着剤SP」で行いました。
当然スキマが多数残るので、瞬間接着剤を盛って埋めていきます。

「腹部ハッチ」の合わせ目は「手すり」がすごく邪魔なので、「超硬スクレーパー」でカンナ掛けをしたあと、#400番のペーパーをピンセットでつまんでやすり掛けを行います。

肩のリベットや腰や足首の装甲板などモールドが甘いのでデザインナイフと「超硬ニードル」のフリーハンドで彫り直しておきます。

グラデーション塗装をします。

まずは、超音波洗浄機でパーツを洗浄してから、合わせ目のチェックと下地色を兼ねて「メカサフ・ヘビー」を吹き付けます。
当たり前のように表面がガタガタなので、再度やすり掛けをしてサフ吹きを繰り返しました。

白パーツ(上腕・腰等)の塗装

薄ピンク色「クールホワイト3:MSシャアレッド1+ニュートラルグレー2少々」かなり淡いピンクをグレーで少し彩度を落として、調色しました。
上腕・腰・腿・ローラーダッシュを下地の「メカサフ・ヘビー」が薄っすら残る程度の立ち上げ塗装でグラデーションを入れます。
後でリタッチに使うので調色した塗料は残しておきます。

赤パーツ(本体色)の塗装

本体赤色「MSシャアレッド」混ぜずに使います。
先に塗装した「薄ピンク色」をちまちまマスキングして、はみ出しを修正するため再度「メカサフヘビー」を下地色として吹き付けます。

(「赤色は隠ぺい力が弱い」のでしっかり下地を塗り直さないと色味が「まだら」になるので注意)
白パーツ同様に立ち上げ塗装で少し強めにグラデーションをいれました。
最後に一度塗料皿に戻した赤色に「EXクリアー」を等量足して溶剤で3倍以上に薄めた色で、全体をコートしてグラデーションをなじませます。

茶色パーツ(バイザー・バックパック)の塗装

バイザー茶色「艦底色1:クールホワイト1」赤味のある茶色(あずき色)を調色。
ヘッド部を「パーツの上からマスキングテープを切り出して」マスクして、バイザーをベタ塗します。
バックパックは下地を生かした立ち上げ塗装で「出来るだけモールドの谷間に塗料がかからないよう」吹き付けました。

シルバーパーツ(ターレットレンズ等)の塗装

ターレット銀色「EXシルバー」を下地色なしでエアーブラシで吹き付け。
ターレットの基部とアンテナと右上クローはエアブラシ塗装で残った塗料を筆塗りで塗り分けます。
EXシルバーは発色と伸びが良いので、多少薄くてもしっかり塗料がのってくれます。

細部塗装

細部塗装もベースはエアブラシ塗装で行います。
パイロットスーツ白色「クールホワイト」
右上ガトリング黒色「ブライトアイアン」
コクピットシート「艦底色」
基本的にパーツごとに下地なしでベタ塗です。

細部塗装その2

エナメル塗料の筆塗りで情報量を増やしていきます。
パイロットスーツピンク「ホワイト+レッド微量」
ローラーダッシュと腕部及び腰部の弾倉「ジャーマングレー」
シートとパイロット機械部分「ニュートラルグレー」
パイロットゴーグル「ジャーマングレー」
エナメル塗料は溶剤拭き取りで修正が利くのでちまちま塗分けました。
この後ウェザリングをしたいので、エナメル塗料の保護のため「スプレークリアー」でコートしておきます。

ウェザリングをします。

基本的にウェザリングをすると「修正はできるがやり直しはできない」ので 綺麗に全塗装をすると「ウェザリング」をするかどうか非常に迷います。

今回は「泥臭い世界観のメカ」であることと、約1/60スケールで「ある程度大きいモデル」であること、何より「安いので、練習用にちょうど良い」のでウェザリングをしました。

フィルタリングをします。

本体色の「MSシャアレッド」が少し赤味が強い気がするので「ウェザリングカラー・マルチホワイト」でフィルタリングをしました。
色味が変わり「少し明るい赤色」になったかと思います。
一層フィルターをかけたことにより、グラデーションも馴染みリタッチあとも目立たなくなります。
フィルタリングでは塗料は拭き取らず、基本的に塗りっぱなしです。
まずは、「専用薄め液」でシャバシャバに薄めて平筆で全体に伸ばして馴染ませます。
一度では発色しないので、5分ほど乾かしては塗りを繰り返してハイライトなど塗ムラをつけました。
最後に逆エッジなど「塗料が溜まりすぎた部分」だけ乾いた綿棒で拭き取ります。

ウォッシングをします。

全体的な泥汚れの表現に「ウェザリングカラー・グランドブラウン」を使用します。
まずは「雨垂れの表現(ストレーキング)」のため、濃い目の色を細筆で1本ずつ描きこんできます。
ストレーキングは「等間隔にならない」「太さと長さを不均一にする」ように描きこみました。
次に洗った筆に「溶剤のみ」をつけて、描きこんだ「雨垂れ」を細く削って延ばしていきます。
その際筆に残った塗料のみで全体になじませて「薄っすら泥で汚れた(ウォッシング)表現」と「スミ入れ(ピンウォッシュ)」も兼ねてしまいます。
基本は「塗りっぱなし」でどうしても溜まり過ぎた塗料のみ「ほとんど溶剤を拭き取った綿棒」で叩くように拭き取りしました。

チッピングをします。

塗装のはがれ表現のため「エナメル・ジャーマングレー」をスポンジチッピング。
スポンジやすりを小さく切ったものに濃い目のエナメル塗料をつけてティッシュで適度に塗料を落とし、なるべくランダムになるようにポンポンとスタンプしました。

チッピングはエッジを中心に施しますが、エッジ全体につけて「縁取り線」のようにならないよう注意します。
また、1/60のスケールを考えると「一目見るとわからない程度」に留めています。
チッピングは「丸い形が残ると」途端嘘くさくなるので、溶剤を付けたフィニッシュマスターでトリミングをしておきました。

仕上げの塗装をします。

カメラレンズはメインカメラのみ「伸ばしランナー」を加工して自作しました。
透明のランナーを適当な太さになるように伸ばしてカットし、切断面をライターで軽くあぶると「自重で半球状になり透明感も戻ります。
後はニッパーで切り出して、裏面側をやすりで平らにならして完成です。
正直手間がかかるので、市販パーツを使った方が楽なんですが・・・

レンズはメインカメラを「ラッカー・クリアグリーン」で赤外線カメラを「エナメル・クリアレッド」で筆塗りしました。

最後に全体を「フラットクリアー」でコートして完成です。

カラーガイド

塗料メーカーは[C]クレオス[G]ガイアノーツ[TE]タミヤエナメルで表記
比率は先頭のベースカラーから色味を調整しつつ調色しています。

ベース色=メカサフヘビー[G]
薄ピンク色=クールホワイト[C] 3:MSシャアレッド[C] 1+ニュートラルグレー2[G] 少々
本体赤色=MSシャアレッド[C]
バイザー茶色=艦底色[C] 1:クールホワイト[C] 1
カメラ部銀色=EXシルバー[G]
ガトリング=ブライトアイアン[G]
タイヤ・マガジン等黒色=エナメル・ジャーマングレー[TE]
その他細部塗装
レンズ=クリアーグリーン[C]
レンズ=クリアーレッド[TE]
パイロット=レッド[TE]・ホワイト[TE]・ニュートラルグレー[TE]・ジャーマングレー[TE]
ウェザリング
Mrウェザリングカラー・マルチホワイト[C]
Mrウェザリングカラー・グランドブラウン[C]

コメント

タイトルとURLをコピーしました